TomyDaddyのブログ

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私の「医人」たちの肖像―(99)森脇和郎さんと座談会「実験医学の新展開:分子レベルから個体レベルへ―マウス・遺伝子.ヒト」~1991年10月4日(金)

(99)森脇和郎さんと座談会「実験医学の新展開:分子レベルから個体レベルへ―マウス・遺伝子.ヒト」~1991年10月4日(金)

 

 1991年10月4日(金)。夕刻17時から2本の座談会を医学書院会議室で収録した。一つは「実験医学の新展開」、もう一つは「DDS(Drug Delivery System)」である。一方を17時、もう一つを18時からに設定して両方に出席した。
■「実験医学の新展開;分子レベルから個体レベルへ―マウス・遺伝子・ヒト・・・・」■
●1991年10月4日(金):

 座談会「実験医学の新展開」には、森脇和郎先生(国立遺伝学研究所教授・細胞遺伝研究部門)に司会をお願いし、勝木元也さん(東海大学教授・DNA生物学)、木南 凌さん(新潟大学教授・生化学)の二人に出席いただいた。
 冒頭のイントロダクションに、次のように書いた。
 「近年の分子遺伝学の目覚ましい進歩は人間の病気に、遺伝子レベルでアプローチすることを可能にした。また、遺伝子工学や発生工学の手法により、ヒトの病気の疾患動物が作られるようになった。遺伝子を共通項としてヒトとマウス(動物)は交流する。生命を貫く統一原理DNAレベルまで遡ればヒトもサルもマウスもそんなに遠くはない。一方、ヒトの全遺伝子を解読しようとするヒューマン・ゲノム・プロジェクトが世界的な規模で緒についている(Mapping Terra Incognita)。」
 座談会「「実験医学の新展開」は、「動物・遺伝子・ヒト」という3つのキーワードで、分子遺伝学の動向を特集したものだった。「実験医学の新展開:分子レベルから個体レベルへ―マウス・遺伝子・人」というタイトルで、収録した座談会、を医学界新聞・第1976号(1992年)に掲載した。
■遺伝学者の森脇和郎さん■
 森脇さんには、1986年に既に他の座談会「遺伝子・進化・人間」(大野 乾・村松正美・森脇和郎)でお世話になった。この座談会は別途紹介している。
 森脇さんは、1930(昭和5)年東京生まれ。1954年に東京大学理学部動物学科卒業。1959年より国立遺伝学研究所細胞遺伝部研究員、1984年から教授。森脇さんは、実直な遺伝学者という印象だった。父親は集団遺伝学者の森脇大五郎さんだ。2013(平成25)に逝去された。 日本哺乳類学会の雑誌「哺乳類科学」(54巻1号、2014年)に鈴木仁さん(北大大学院地球環境科学)が心温まる追悼文を書いているのを読んだ。野生ハツカネズミに対する森脇先生の熱き思いは引き続き後進の研究者に引き継がれていくものと期待している。先生の蒔かれた一粒の種は、多くの人々の心の中で豊かに実を結び、励ましと安堵とを与えてくれるであろう。」と、追悼文は結ばれていた。
(2019.5.17)

(私の「医人」たちの肖像―〔99〕森脇和郎さんと座談会「実験医学の新展開:分子レベルから個体レベルへ―マウス・遺伝子・ヒト」~1991年10月4日)