TomyDaddyのブログ

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私の「医人」たちの肖像―(101)Thomas Wiseさんとインタビュー「総合病院精神医学とは何か」~1991年11月7日(木)

(101)Thomas Wiseさんとインタビュー「総合病院精神医学とは何か」~1991年11月7日(木)

 

 1991年11月7日(木)。東京・四谷のホテルニューオータニで開かれた総合病院精神医学会の講演会に午後から参加した。日本医大(精神科)の黒澤 尚先生からの招きであった。
■インタビュー:「総合病院精神医学と何か」■
●1991年11月7日(木):

 講演会のあと米国の精神科医ワイズ(Thomas Wise)教授(Georgetown University)にお話を伺った。黒澤 尚先生の教室(日本医大・精神科)の若手医師・岩崎康孝先生にインタビューの通訳をお願いした。
 「総合病院精神医学とは何か―Thomas Wise 教授に聞く」というタイトルを付けて、収録したインタビューを医学界新聞・第1989号(1992年)に掲載した。
 ワイズ教授は1969年にDuke大学医学部ダートマス校を卒業。その後、Downstate Medical Centerでリエゾン精神医学のトレーニングを受けた。米国における総合病院精神医学の開拓者の一人である。リエゾンとは、フランス語で「連携・橋渡し・つなぐ」を意味する言葉だ。リエゾン精神医学とは一般の身体医療の中で起こる様々な精神医学的な問題に対して、医師を含む医療スタッフと精神科医が共同であたる治療・診断やシステム、それに関する研究のことである。
 講演会に私を招いてくれた黒澤さんは日本の総合病院精神医学の草分けの一人である。「総合病院精神医学への貢献」を対象として、「黒澤賞」が総合病院精神医学会内に、8年前(2011年)から設けられている。
総合病院精神医学会の発展
 日本総合病院精神医学会(The Japanese Society of General Hospital Psychiatry:JSGHP)は、1988年に設立された。この学会は総合病院において精神医学に関心を持つ医師および医療従事者によって構成される。講演会の二カ月前、1991年9月12日(木)の午後、黒澤さんの伝で座談会「総合病院精神医学の新しい展開(金子仁郎・西園昌久・広瀬 省)」を収録(医学界新聞・第1967号に掲載)。この頃が草創期の総合病院精神医学会は、順調に発展し、2019年11月15、16の両日、第32回年次総会が倉敷市で予定されている。
(2019.5.29)

(私の「医人」たちの肖像―〔101Thomas Wiseさんとインタビュー「総合病院精神医学とは何か」~1991117日)