TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

私の「医人」たちの肖像―(106) Lynn S. Bakerさんと座談会「エイズと共に生きる」~1992年7月6日(月)

(106)Lynn S. Bakerさんと座談会「エイズと共に生きる」~1992年7月6日(月)

 1992年7月6日(月)。午後18時から20時まで、東京・湯島のガーデンパレスで、座談会「エイズと共に生きる(Baker・宮本康嗣・崎尾英子)」の収録を行った。当初は未知の病であったエイズは、1990年代にはHIVウイルスによる感染症であることが明確になり、汚染された血液製剤を媒介として、血友病を持った子どもたちの感染も多かった。
■『君と白血病』から『君とHIV』へ■
 
米国の女性小児科医師ベーカー(Lynn S. Baker)著“You and Leukemia”の翻訳版『君と白血病』が、聖路加国際病院・小児科の細谷亮太先生により、1991年に医学書院から出版されていた。この本は、白血病について患者(子供)向けに書かれた可愛らしいイラスト入りの本で、好評を博していた。今度はこどものエイズ患者向けに、Baker医師が、『君とHIV』(You and  HIV ; A Day At a Time)という本を、1991年に、W. B. Saunders社から出版した。
■座談会「エイズと共に生きる」■
●1992年7月6日(月):
 “You and HIV”も“You and Leukemia”と同じように、Bakerさん自身が描いたイラスト入りの本である。緑色の表紙B5サイズ258頁のソフトカバーの本を私も所持している。Bakerさんが何かの講演会で東京に来られた機会を捉えて、Bakerさんにインタビューをすることになった。インタビュアとして、小児科医で子どものエイズ患者を診ている医師として崎尾英子先生と宮本康嗣先生にお願いした。崎尾先生はたしか東京の国立小児病院の医師、宮本先生は福岡大学(薬理学)に所属していた。
 座談会のテーマは、「エイズって何ですか?―次世代を担う子どもたちのために(『君と白血病』『君とHIV』の著者 Lynn Bakerを囲んで)」というものだった。座談会では、次のような四本柱で広範に語っていただいた。
(1)『君と白血病』の著者が『君とHIV感染』を書かれた動機は、
(2)アメリカの小児HIV感染(エイズ)の現状は、
(3)子どもにHIVをどう説明するか、白血病と比較して、
(4)アメリカの轍を踏まないために、日本への提言は。
 「エイズと共に生きる(Baker・宮本康嗣・崎尾英子)」のタイトルで、医学界新聞・第2023号(1992年12月)に、収録した座談会を掲載した。
(2019.5.30)
 (私の「医人」たちの肖像―〔106〕Lynn S. Bakerさんと座談会「エイズと共に生きる」~1992年7月6日)