TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

私の「医人」たちの肖像―(104)日野原重明さん⑧と座談会「在宅ホスピスとは何か?Dr.Andrew Billingsを囲んで」 ~1992年8月28日(金)

(104)日野原重明さん⑩と座談会「在宅ホスピスとは何か? Dr.Andrew Billingsを囲んで」~1992年8月28日(金)

 

   第18回医療と教育に関する国際セミナーが、1992年8月28日(金)、29日(土)の2日間、東京・芝のプリンスホテルで開催された。国際セミナーの主催は、(財)ライフ・プランニング・センター(日野原重明・理事長)であった。
●1992年8月28日(金)、29日(土):
 
「施設内ホスピスと家庭におけるホスピス・ケア」が、国際セミナーのテーマであった。「ホスピス」という言葉自体も、1992年当時とは人口に膾炙しているものではなかった。
 会議の1日目に、英国、オーストラリア、アメリカのホスピス及び緩和ケア病棟の現状が、各々の国からの参加者による講演で紹介された。2日目には、(1)ホスピスと緩和ケア病棟のあり方、(2)癌末期症状のコントロールと家庭におけるホスピス・ケアという二つの分科会で日本のホスピスと緩和ケア病棟のあり方が討議された。
 わが国では、その頃、ホスピス自体が、「聖隷三方原病院ホスピス」があったくらいだ。最後に、日野原重明さんによる特別講演「オスラーの死の哲学―オスラーの文献からの考察」が、行われた。
■座談会:ホスピスとは何か?―Dr. Billingsを囲んで■
●1992年8月28日(金):
 1992年8月28日(金)。19時30分から、東京プリンスホテル会議室において、「在宅ホスピスとは何か?」のテーマで、Dr. Billings を囲んで、日野原重明さん(聖路加国際病院院長)と星野恵津夫さん(帝京大学講師)にお話しいただいた。
 Andrew Billings (Assistant Clinical Professor of Medicine of Harvard Medical School)は、米国ボストンにあるTrinity Hospiceで、在宅ホスピスの実践活動を行っていた。1991年に、日野原さんはこのホスピスを訪れており、訪問診療に同行した経験を座談会の冒頭に話されていた。もう一人の星野恵津夫さんは、この前年、1991年に、Andrew Billings 著『進行癌患者のマネージメント―症状のコントロールと在宅ホスピス』を翻訳して、医学書院から出版されていた。
 座談会では、(1)在宅とは、(2)在宅ホスピスに必要なもの、(3) 在宅ホスピスの将来、という三つのテーマに沿って、お話しいただいた。
 「在宅ホスピスとは何か?―Dr. Billings を囲んで(聖路加国際病院院長 日野原重明帝京大学講師・第2内科 星野恵津夫)」のタイトルで、収録した座談会を、医学界新聞・第2060号(1993年9月20日付)に掲載した。
 日野原さんが作った日本で初めての独立型ホスピス「ピース・ハウス」が完成したのが、1993年である。その頃、日野原さん自身もホスピスのあり方を模索していたに違いない。
第10回日本オスラー協会総会■
●1992年8月29日(土):

 上記の会議2日目終了後に、16時20分から「第10回日本オスラー協会総会」が開かれた。2日間にわたる一連の会議内容をまとめて、医学界新聞・第2015号(1992年10月19日付)で、取材記録を紹介した。
(2019.6.6)

(私の「医人」たちの肖像―〔104〕日野原重明さん⑧と座談会「在宅ホスピスとは何か?―Dr. Andrew Billingsを囲んで」~1992年8月28日)