TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

新型出生前診断とは何か?

 新型出生前診断(NIPT)について書きたい。
 NIPT(non-invasive prenatal genetic testing)とは、無侵襲的出生前遺伝学的検査のことで、母体血細胞フリー胎児遺伝子検査(maternal blodd cell-free fetal nucleic acid test), 母体血胎児染色体検査、セルフリーDNA検査などと呼ばれる。要するに妊婦から採血しその血液中の遺伝子を解析することにより胎児のダウン症など染色体の異常を調べる非侵襲的検査である。出生前親子鑑定として父親の判定にも使用されるという。国内では、日本産婦人科学会(日産婦)がカウンセリング態勢などの指針を定め、日本医学会が検査施設を認定(現在92箇所)している。2013年から昨年2018年9月までに認定施設で6万5千件が実施されたという。
 この検査が認定施設以外の民間クリニックでも行われ、まれな染色体異常など日産婦の指針以外の検査まで広がっている実態が新聞で紹介されていた(本日、2019年8月17日、朝日新聞の朝刊)。高齢出産になると染色体異常の率が高まることが明らかになっている。そのため新型出生前診断を行う頻度は増大するだろう。しかし、検査後の妊婦ケアが十分になされないと不安の増大につながり、また不確実な結果に基づく中絶に繋がりかねない。もはや子は授かりものという言葉は神話の世界になりつつある。