TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「作兵衛さんと日本を掘る」を観た!

 暑いので今日も朝からアルテリオ映像館に逃げ込んだ。熊谷博子監督の「作兵衛さんと日本を掘る」を観た。炭鉱夫作兵衛さんの物語である。作兵衛さんは10歳台から50年余り筑豊炭田の炭鉱夫として働いてきた。そして、60歳の半ばを過ぎてから炭鉱の記録を絵に描き始めた。2011年5月25日、作兵衛さんの描いた記録画と日記697点が日本初のユネスコ世界記憶遺産になった。映画は暗くて熱い地底で石炭を掘りだして運ぶ男と女が如実に描かれる。作兵衛さんの描く掘る男の背中には見事な刺青がそのきっぷのよさを示している。掘り出した石炭を笊で運搬箱にいれる女の身体はふくよかで力強く美しい。命がけの仕事で日本のエネルギーを掘り出し人々の暮らしを支えた民衆の姿がna生々しく描かれている。自らが体験した激しい労働とその頃の生活を子孫に伝えたいとの想いで作兵衛さんは絵筆を握った。漢和辞典を書き写して文字を覚えた作兵衛さん教育には無縁だった作兵衛さん。絵の専門的な指導は受けていない。絵心は幼いころから会ったという。92歳で亡くなるまで2000枚を超える絵を残した。