TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「認知症の根治治療薬―相次ぐ開発中止」の記事を読んで!

 「認知症の根治治療薬相次ぐ開発中止―20年間で50件超」の見出しの記事が一面にでていた(朝日新聞、2019年8月29日朝刊).
 現在の認知症薬としては、1999年発売のアリセプト(エイザイ)が有名である。そのあと2011年までに、レミール、イクセロンパッチ(リバスタッチパッチ)、メマリーが承認されている。何れも神経伝達物質の分解を妨げて神経の動きを活発にさせることで症状の改善を狙うもので根治薬ではない。2009年頃に認知症を発症した私の義母Hさんは、初期の頃にアリセプト、途中からリバスタッチパッチの貼り薬も併用していた。症状改善に繋がったかいなかは不明であった。
 ■相次ぐ開発中止■
 認知症の患者は世界に薬5000万人、日本国内に約500万人いるとされる。(同上の新聞の記載による)認知症の7割を占めるアルツハイマー病は、脳の中に「アミロイドβ(Aβ)」というたんぱく質、また「タウ」というたんぱくが蓄積し、神経細胞が徐々に壊れること等が原因と考えられている。米国の製薬工業協会(PhRMA)の報告書によると、2017年までの20年間で146の薬剤候補が開発中止になった。このうちで根治をめざすものは約4割で50件を超す。国内では、この7月にノバルティスなどが第3相試験まで進んでいたアルツハイマー病治療薬候補「CNP5200」の治験中止を発表した。3月にはエイザイが、治療薬候補「アデュカヌバム」の治験を中止したばかりだ。
 ■認知症予備群の団塊世代は如何にしたらいいか?■
 「認知症はなによりも恐ろしい。それはあなたを二度殺すからである」という文章を現役の医学・医療の記者の頃に読んで驚いた。爾来、40年が経過したが未だ上記の記事のようなのが現状だ。認知症予備軍である70歳を超えたわれら団塊の世代は如何に対処したらよいか? 糖尿病は認知症の最大のリスクの一つといわれている。過度の飲酒もしかり。生活習慣を改めて清く正しく適度の運動をして過ごしていくしか予防方法はなさそうである。