TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『120歳まで生きるロングブレス』(美木良介、2019年、幻冬舎)がもうきた ~実践すればこれは凄い

 先日リクセストしておいた『120歳まで生きるロングブレス』(美木良介、2019年、幻冬舎)がもう順番が来たので眺めてみた。つい最近、別の本を読んで返したばかりだ。基本的にはおなじ解説本だ。すでに、ロングブレスを私の運動の一部に取り入れている。
 記憶と記録と実践にいかすために少し引用しながら纏めておきたい。

 第1章 基本の呼吸法:
(1)丹田を意識して呼吸
 ・かかとをつけて立ち、手のひらをおへそから指三本下の丹田にあて、お腹がへこんでいることを確認しながら3秒息を吸う。(丹田を意識するのは肛門を閉めることか?)
 ・お腹をへこませたまま、口から15秒息を吐く。丹田を意識して、お腹と背中をくっつけるように極限まで吐き続ける。
 (2) 基本の呼吸
 ・かかとをつけ、つま先を開いて立ち、両腕をまっすぐに上に伸ばして両手を頭上で合わせる。お尻を締め三秒鼻から息を吸う。
 ・両腕を伸ばして顎を上げた姿勢を保ち、肋骨と腰骨の間をまっすぐに伸ばして口から10秒吐く。吐く時には頬をふくらませる。

 続く

 『外套』(ゴーゴリ、児島宏子訳、2009年、未知谷)を読み始めた

『外套』(ゴーゴリ、児島宏子訳、2009年、未知谷)を読み始めた。もう一冊『外套』(平井肇訳、岩浪文庫、1938年)も借りてきたが、児島訳を読み始めたのだ。児島訳は今の言葉による語りくちだ。
 一息に読み終えた。読みやすい訳文であった。なんで今まで読んでいなかったのか?あるいは学生時代に読むには詠んだのかもしれない。「未知谷」の『外套』をよんだことでいろいろな面白みが湧いてきた。「未知谷」という出版社は、飯島徹さんという元「青土社」の編集者が1995年(もう三十年も前だ)に起こした出版社なのだという。工藤正宏さんの三巻本を出すくらいだから奇特な出版社だろう。いずれにせよ、『外套』を読んだ。「訳者あとがき」が長くて面白い。

<ニコライ・ワシ―リェヴィチ・ゴーゴリ(1809~1852)は、彼がwすでに文壇に認められていた30歳頃、1840年に『外套』を書き始め、二年後に発表している。私は、ロシア語を学ぶ以前から翻訳でこの作品を読んでいたが、ユーリー・ノルシュテインと知り合い、彼が映画制作の中断の時期も含めて20年以上も、この作品をきり絵アニメーションとして完成させるべく取り組んでいることを知った。・・・>

 このあとがきを読みながら、つい先日、馬場朝子さんの本で、ユーリー・ノルシュテインと彼が『外套』のアニメ化に取り組んでいることをしたっことを想い起した。ゴーゴリは、小ロシアと言われたウクライナに1809年生まれなんだ。

<・・・チェーホフの短篇『大学生』(未知谷刊)を訳した時も、ボードレールの詩『ペトロの否認』(「悪の華」にはいってるらしい?)に再会して、キリストの時代から人間社会の基本が、よりよい方向にそれほど進んでいない事実に驚愕させられたが、今回も同様に、私この事実に悪夢のようにうなされている・・・・。ドストエフスキーが「われわれは皆ゴーゴリの『外套』の中から生まれた」と」言ったそうだが、この言明に彼の慧眼さが如実に現れている。というのもロシア文学の特質であるヒューマニズムの根源がここにあるからだ。・・・・>

 「あとがき」でこういうことを書く訳者の児島さんはどう言う人だろう。『大学生』(チェーホフ)も読んでみたくなった。
 続く

 「育ちがよいひと」は気持ちがよい ~良き人はいる

 本日は合気道の水曜日の稽古であった。参加者は7人あった。本日は片手取りからの各種の技の稽古をした。下実上虚を心で唱えて稽古をした。本日は合気道の仲間の一人Kさんのことを書きたい。Kさんは三年前に第二の職場として介護職に転じた。高齢者介護施設(「老健」だろうか?)に再就職した。重労働のようだ。数カ月前に腕は。の筋肉を傷めて庇いながら合気道の稽古に来ている。このKさんは実に育ちがよいと思われる。他のひとのことを悪しざまに言うことはない。ある時、スポーツセンターの更衣室に水が零れていた。彼は鞄からポケットティッシュを出して拭って掃除をしてくれた。文句ひとつ言わない。その行為がさり気ない。私にはできない所作である。

 「ヰタ・セクスアリス』(森鴎外)を」読み継ぐ〜 これは自伝だ ~『東京都同情塔』に跳ぶ

 『ヰタ・セクスアリス』(森鴎外)を」読み継ぐ〜 これは自伝だと思った。まだ十三歳まできたところだ。主人公の少年(鷗外)は仲間たちとたわいのない学校生活をしている。どこから、この本が「発禁」になるような展開になるのだろうか?

 ここまで読んできて、そういえば、第170回芥川賞受賞作『東京都同情塔』を読みかけていたのを思い出した。導入部分のみを読んで一カ月も放っておいた。それを急によみたくなった。読み始めた。読み始めたら面白くなった。この若い女性(精々32歳か33歳くらい)の書いたものが『ヰタ・セクスアリス』よりも饒舌に語りだした。これも「人間とはなにか」を書いているのだった。

 『ヰタ・セクスアリス』(森鷗外、新潮文庫)を読んでいる ~面白い、「ガチャ」ってあるんだ、鷗外は生まれも育ちもよい

ヰタ・セクスアリス』(森鷗外新潮文庫)を昨日から読んでいる。これが頗る面白い。単に面白いというのではなくて教養と知恵と知識に溢れている。やはり生まれ育ちがあるのだと知った。「親ガチャ」は確かにあるのだ。これは自伝的な幼少期からの小説なのだ。主人公は生まれた津和野から父親の仕事の転勤で東京・本郷界隈に十歳ころに移って来た。

 <十三になった。
  去年お母様がお国からお出でになった。
  今年の初に、今まで学んでいた独逸語を廃めて、東京英語学校にはいった。これは文部省の学制が代わったのと、僕が哲学を遣りたいというので、お父様にねだった為である。東京へ出てから少しの間独逸語を遣ったのを無駄骨を折ったように思ったが、後になってから大分役に立った。>

 すべからくこういうような文体である。十三歳というと、中学一年生だ、私の場合は。お父様、お母様と両親のことをいうのである。育ちがよい。何はともあれこの本は面白い。もっと早く読みたかった。

(今日は、ここまで)

 気になる本を書いておく。
(1)『一億三千万人のための「歎異抄」』(高橋源一郎朝日新書、891円)
<他力本願ってなんだ。地獄とはどこだ。ふるえるほどわかる。戦乱と天災の中世に生まれた『歎異抄』が、」みずみずしい「ぼくたちのことば」で蘇る。>
 この本を読んでみたい。

(2)『死を生きる―訪問診療医がみた709人の生老病死』(小堀鴎一郎、朝日新聞出版、2420円)
 <介護の現実、在宅死と病院死、命を終えるための医療・・・。普通の人びとの死が、死と向き合う勇気を与えてくれる。>

 小堀さんは森鴎外の孫なのだ。数年前に小堀さんの講演を拝聴したことがあった。どこできいたのだろうか?医学ジャーナリスト協会の講演会かもしれない。

 私の「医人」たちの肖像―(250)向井千秋さんと小川聡さんの対談「宇宙空間における循環調節」のこと

(150)私の「医人」たちの肖像―向井千秋さんと小川聡さんの対談「宇宙空間における循環調節」のこと

 1995年2月17日(金曜日)、午前11時~13時にかけて東京・芝のプリンスホテル三階のレストラン「ボンセジュール」で宇宙飛行士の向井千秋さん(宇宙開発事業団、当時)と小川聡さん(慶応大学・循環内科、教授)の対談を収録した。向井千秋さんは言わずと知れた日本人女性初の宇宙飛行士であった。1994年は7月8日~23日、スペースシャトル・コロンビア号で宇宙にとんだ。1998年10月29日~11月7日にスペースシャトルディスカバリーで二度目の宇宙に行って来た。従って1995年2月と言えば、最初の宇宙飛行から半年チョット後のことだった。向井さんは慶応義塾大学医学部の外科医出身だったから同学の小川教授の申し出に寸暇の中で応じてくれたのだろう。この対談は、 その当時に私が従事していた医学書院で発行していた雑誌「呼吸と循環」の対談企画であった。この日は雑誌担当のYK氏と私が進行した。対談のドラフト(メモ)は次のようであった。
テーマ:宇宙空間における循環調節■
(1)無重力状態での循環器系の順応について
・短期的あるいは長期的
・地上でのhead down tilt 試験などの模擬環境と実際の宇宙環境での相違は?
(2)無重力環境の医療への応用は可能か
・宇宙で治せる病気はあるか?(循環器系を中心に)
・宇宙でかかりやすい病気は?
・いびきの問題(睡眠時無呼吸は治るか)
・遺伝子と無重力、等
(3)宇宙での緊急事態発生時の対応について
・医師としてどのような訓練、教育を受けていったのでしょうか?
不整脈心筋梗塞などへの対応はどうするのでしょぅか?

 上記の対談は、雑誌「呼吸と循環」の第43巻9号(1995年8月号)に掲載予定であった。掲載したと思う。バックナンバーが手元にないので内容にふれることができない。いまから29年前のメモがでてきたので記憶と記録のためにここに纏めた。向井千秋さんも小川聡さんもご健在である。できれば、その後の展開に今後触れたいので、ここに記録した。

(この対談は実に興味深い。雑誌を探して読んでみたい。)

 

『ヰタ・セクスアリス』(森鷗外、新潮文庫)を読み始めた

 森鷗外のこの有名な小説『ヰタ・セクスアリス』のタイトルだけは知っているが読んだことがなかった。先日、稲城図書館の返却棚で偶然に見つけて借りてきた。読み始めた。こういう話なんだ。

 <哲学講師の金井しずか(さんずい、甚)君は、かねがね何か人の書かない事を書こうと思っていたが、あるひ自分の性欲の歴史を書いてみようと思いたつ。六歳の時にみた絵草紙の話に始り、寄宿舎で上級生を避け、窓の外へ逃げた話、硬派の古賀、美男の児島と結んだ三角同盟から、はじめて吉原に行った事まで科学的な冷静さで淡々と描かれた自伝体小説であり掲載誌スバルは発禁となって世論を沸かせた。>

 本のカバーに書いてあったのを転記した。そういう小説なんだ。これから読み進める。鷗外は軍医それも超偉い地位にあったのだ。ドイツに留学して、ドイツから女性が日本医追いかけてきた。『舞姫』はそういう話だったろうか?ともあれ、読み進める。