TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

私の「医人」たちの肖像―(250)向井千秋さんと小川聡さんの対談「宇宙空間における循環調節」のこと

(150)私の「医人」たちの肖像―向井千秋さんと小川聡さんの対談「宇宙空間における循環調節」のこと

 1995年2月17日(金曜日)、午前11時~13時にかけて東京・芝のプリンスホテル三階のレストラン「ボンセジュール」で宇宙飛行士の向井千秋さん(宇宙開発事業団、当時)と小川聡さん(慶応大学・循環内科、教授)の対談を収録した。向井千秋さんは言わずと知れた日本人女性初の宇宙飛行士であった。1994年は7月8日~23日、スペースシャトル・コロンビア号で宇宙にとんだ。1998年10月29日~11月7日にスペースシャトルディスカバリーで二度目の宇宙に行って来た。従って1995年2月と言えば、最初の宇宙飛行から半年チョット後のことだった。向井さんは慶応義塾大学医学部の外科医出身だったから同学の小川教授の申し出に寸暇の中で応じてくれたのだろう。この対談は、 その当時に私が従事していた医学書院で発行していた雑誌「呼吸と循環」の対談企画であった。この日は雑誌担当のYK氏と私が進行した。対談のドラフト(メモ)は次のようであった。
テーマ:宇宙空間における循環調節■
(1)無重力状態での循環器系の順応について
・短期的あるいは長期的
・地上でのhead down tilt 試験などの模擬環境と実際の宇宙環境での相違は?
(2)無重力環境の医療への応用は可能か
・宇宙で治せる病気はあるか?(循環器系を中心に)
・宇宙でかかりやすい病気は?
・いびきの問題(睡眠時無呼吸は治るか)
・遺伝子と無重力、等
(3)宇宙での緊急事態発生時の対応について
・医師としてどのような訓練、教育を受けていったのでしょうか?
不整脈心筋梗塞などへの対応はどうするのでしょぅか?

 上記の対談は、雑誌「呼吸と循環」の第43巻9号(1995年8月号)に掲載予定であった。掲載したと思う。バックナンバーが手元にないので内容にふれることができない。いまから29年前のメモがでてきたので記憶と記録のためにここに纏めた。向井千秋さんも小川聡さんもご健在である。できれば、その後の展開に今後触れたいので、ここに記録した。

(この対談は実に興味深い。雑誌を探して読んでみたい。)