TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

気になる本「往復書簡 限界から始まる 上野千鶴子 鈴木涼美」(幻冬舎 1760円)

「往復書簡 限界から始まる 上野千鶴子 鈴木涼美」の広告が先日でていた。面白うそうで読んでみたい。出版社は、んまた幻冬舎なのである。以下のキャッチ―が書いてあった。

「女の新しい道を作った、日本を代表するフェミニストと、その道で、東京大学大学院、AV女優、日経新聞記者と女の自由を硬軟に満喫した気鋭の作家が、限界まできた男と女の構造と、女たちの生存戦略を、真摯に大胆に解体。」

 上野さんは、なぜ男に絶望せずにいられるのですか?(鈴木)

 「しょせん男なんて」と言う気は、ありません。(上野)

 ッというようなことが、書いてあるらしい。こういう本は買っては読みたくない。図書館にリクエストをしてみよう。

『新型コロナ7つの謎―最新免疫学からわかった病原体の正体』 宮坂昌之著の書評を書いた

『新型コロナ7つの謎―最新免疫学からわかった病原体の正体』の広告を読んで、珍しく新刊を楽天ブックスで取り寄せてよんだ。面白く有益な情報が得られたので、書評を書いた。それを、今年の3月2日に、医療ジャーナリスト協会の機関誌に投稿した。残念ながら、不採用の連絡を頂いた。ところが、先日、突然、8月号の誌面に空きが出たので、掲載したいと言ってきた。当時は、日本の新型コロナウイルスワクチン接種も開始されていなかった。以降、4カ月近くが経過したが、新型コロナウイルス感染拡大は今も続いている。さらに新たな変異株(デルタ株)も出てきて、状況は改善はされていない。それなのに東京オリンッピク開始が近ついている。
 以下、私の「書評」を再掲しておきたい。

<宮坂昌之さんの新型コロナウイルスに関する本を読んでワクチン接種に備えた。国内でも2月17日から医療従事者向けの先行ワクチン接種が始まり、現在では高齢者への接種もかなり進んできた。早く集団免疫の獲得が得られることを期待したいが、今もなお変異株の影響が続く。感染者の増加がさらに続けば、再び緊急事態宣言の発出もありうる。ワクチンを接種してからも変異株を怖れ、不安に慄えながら蟄居して過ごさなければならないのだろうか?「新型コロナウイルスに関して、『正しく理解する』ことが必要で、そうすれば『むやみにこわがることはないはず』と宮坂さんは強調する。“敵を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず”と孫子は言うが、ウイルスはそもそも敵ではなく仲間のようだ。「ウイルスは本来、わたしたちを含む大きな生命圏の一部で、完全に撲滅したり、排除したりすることはできない」と、捉えるのは分子生物学者の福岡伸一さんだ。この見地に立てば、ウイルスを正しく理解して素直に畏れ、やがて「動的平衡」を得て共存していくのが本筋であろう。宮坂さんの本は、新型コロナウイルスを正しく畏れ対応していくために有益な情報を提供してくれる必読書の一つと思う。>

 『新型コロナ7つの謎―最新免疫学からわかった病原体の正体』

宮坂昌之著 講談社 (本体1,000円+税)

東京都に4度目の緊急事態宣言が発出

 先ほほど、16時40分頃に、連れ合いが新型コロナウイルスの2回目の接種を済ませた。15分待合室で待機して、17時前には退出した。家には17時10分位に戻ってきた。発熱を予想して、アセトアミノフェン錠(200mg)の処方を4回分いただいた。

 新型コロナウイルスの再拡大が続く東京都に対して、特別措置法に基づく緊急事態宣言が、出されることになった。期間は7月12日~8月22日までとなる。今月11日までの期限で「まん延防止等重点措置」の出ている東京都の7月7日の新規感染者920に上った。
 7月11日が期限の沖縄県の緊急事態宣言も延長するほか、埼玉、千葉、神奈川、大阪の4府県への重点措置も8月22日まで延長する方向だ。

 ■デルタ株って何だ
 インンドなどで見つかった「L452R」の変異があるウイルスに感染した人は、PCRスクリーニング検査で、7月5日までに全国だ1409人が確認された。前週の842人からさらに増えた。国立感染症研究所は、関東地方ではこうしたデルタ株が感染の30%以上を占めると推定し、「都心部での継続的な流行に移行しつつある」と分析している。

「マイiPS細胞プロジェクト」っなんだ?

 京都大学iPS細胞研究財団は,7月日、患者自身のiPS細胞を作って保管する「マイiPSプロジェクト」の拠点を大阪に設置すると発表した。2025年にも「マイiPS細胞」の作製を始める計画だという。
 拠点を置くのは、大阪市北区で2024年に完成予定の複合ビル「未来医療国際拠点」となる。再生医療など先端医療の産業化を目的にロート製薬など民間企業や大阪府が設立した未来医療推進機構が主体となって運営する。
 財団は現在、拒絶反応が起きにくい特殊なタイプの細胞からiPS細胞を作製し保管している。ただ、患者自身の細胞からiPS細胞をつくるのが将来的には最善の方法だとしている。
 iPS細胞の製造には現状、一人当たり数千万円がかかるとされているが、マイiPS細胞はひとり当たり100万円での実現を目指す。

(2021年7月7日、朝日新聞朝刊、より引用して記録した)

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『森と湖のまつり』(武田泰淳)を読み終えた

 私が読んだ単行本『森と湖のまつ』は、新潮社から昭和33年に出版された。第5刷で定価は370円である。この本は、古本を「ご自由におもちください」と何処かのフリーマーケットでいただいたものだと思う。泰淳さんの本はたくさん読んだが、『ひかりごけ』くらいしか記憶にない。北大の文学部を卒業しながら『森と湖のまつり』を読んでいないのは始まらないと以前から思っていたのだ。

 今回、芦原 伸君の『ラストカムイ』を読んで、その中の紹介に触発されてついに読んだ。『森と湖のまつり』の主人公である近森市太郎のモデルが、アイヌ彫刻家の砂澤ビッキなんだという。もう一人の主人公、札幌の女流画家佐伯雪子にもモデルがいるのだろうか。もう一人の主人公、アイヌ研究科の池博士にモデルがいるのだろうか? 芦原伸君の「ラストカムイ」の中の記載によれば、アイヌの青年と結婚した美根子を紹介したのが、渋沢龍彦の妹の渋沢幸子さんである。泰淳さんは、砂澤ビッキと美根子にあった。それから、北海道に取材旅行に行っている。

 『森と湖のまつり』のあとがきにこう書いている。
 「いよいよ長編の資料集めにかかるときは、まず札幌の道立図書館へ行きました。(北大をやあめてもう五年も経っていましたが)そこの研究室で、更科源蔵、河野広道、渡辺茂の諸氏に面会し、ねんごろな手ほどきをうけ、共に不便な山村漁村へ旅行してもらいました。」
 泰淳さんは、アイヌ部落にいろいろと取材して聞き取りをしてきたようだ。こういう件もある。
 「国有鉄道札幌営業所で発行された「駅名の起源」は、更科源蔵氏が知里氏及び高倉新一郎氏と共同で監修したものです。」
 テシカガ、クッシャロ、シベチャ、トウロ、クシロ、等々、そういえば、北海道の地名はアイヌ語に起源があるんだろう。

 さて、『森と湖のまつり』を余韻でみると、大団円の件はあまり訴えるものを感じなかった。内田吐夢さんの映画をDVDで見てみたい気がする。

 

 

アルツハイマ―病新薬 アデュカヌマブ 「有効性に疑問」か

 見捨てておけない記事が朝日新聞(2021年7月5日)に出ていた。纏めておきたい。

 アデュカヌマブは認知機能の低下を長期間抑える世界初の薬として、6月7日に米国で条件付きで承認された。ところが、FDA米食品医薬品局)の独立委員会のメンバー3人が抗議のために辞任し、米下院も調査する方針だと言う。日本ではいま審査中だが、時間をかけて判断すべきと専門家も指摘する。

アデュカヌマは米国で臨床に使われ始めている。開発したエーザイと米バイオジェンは価格の目安として年5万6千ドル(約620万円)と示した。

開発中のアルツハイマ―病新薬

(1)バイオジェン(米)レカネマブ 認知症前段階~軽度 第3相(最終段階)点滴
   
(2)ロッシュ(スイス) ⇒ ガンテネルマブ 認知症前段階~軽度 第3相 注射
   
(3)イーライリリー(米) ⇒ ソラネズマブ 発症前 第3相 点滴
              ドナネマブ 認知症前段階~軽度 第3相 点滴

              ザゴテネマブ 認知症前段階~軽度 第2相

(4) 富士フィルム ⇒ T-817MA 認知症前段階~軽度 第2相 経口

(5) エーザイ ⇒ E2814 発症前~中等度を想定 第1相 (初期段階) 点滴
           E2511 認知症前段階~重度を想定 第1相 経口

朝日俳壇、歌壇から

 「夏草や人通わねば路きえり(長岡市 内藤 孝)」⇒ 稲畑 汀子選: この俳句はよくわかる。人が通らないと路ではなく叢にすぐなってしまう。「人跡未踏」という四文字熟語になってしまうのだ。

 「乳房子宮なくさず母老ゆ蛍の夜」(横浜市 飯島幹也)⇒ 長谷川櫂選: 飯島さんは息子さんとして、このように老いた母を句にできるんだね。凄いように思う。

 現代歌人協会編『2020年 コロナ禍歌集』がでた。571人が参加したんだと。
 「ウイルスを配るがごとく避けられる郵便配達の子は戸口にて(佐伯裕子)
 「住みかより出られざる春さりとても住みか失ふ人多き春(花屋多佳子)」

 ⇒2019年~2021年、コロナ禍おいなかで私たちの生活は、なにか閉塞感に包まれている。

 「オンライン会議のために上半身着替えてわたしケンタウロスのよう(川島結佳子)」⇒ 「不自由さを嘆くのではなく、新しい日常を好奇心豊かに描いた歌もあるのだ」と、歌人吉川宏志さんがコメントしている。

 さて、次に、今週の歌壇を読む。

<評判のよいパン屋さん閉店す父母の介護と噂聞きけり(横浜市 栗原博子)>⇒佐佐木幸綱選: こういうこともあるんだね。

<ワクチンの接種を終えし人来れば副反応を皆が聞きに行く(川崎市 川上美須紀)⇒高野公彦選: 最近の情景だね。

<触れあいをしていけない祭典のオリンピックを何を目指すか(筑紫市 二宮正博)>⇒ 永田和宏選: 「国民の多数が違和感を覚えている」と永田さんがコメントした。まったく、チョットオリンピック気分にはなれないね。

<地下室に隠れて住んでいるような自粛生活明けない闇夜(札幌市 住吉和歌子)>⇒馬場あき子選:⇒ なんか、チョット疲れてきましたよね。

<流れ星の気分になってこいでゆく新しい自転車は夜空色(奈良市 山添葵)>⇒ 高野公彦、馬場あき子共選。

<いつもよりやさしいこえにきこえたよおねえちゃんのきゅうしょくほうそう(奈良市 やまぞえそうすけ)>⇒ 高荷公彦、永田和宏共選。

 ⇒川添さんは、多分、姉弟で常連の当選歌人だ。「自転車は夜空色」って言葉がどこから出てくるんだろう。凄いね。

<働くって大変いつもの仕送りに思いめぐらす初バイトの日(富山市 松田わこ)>⇒高野公彦、馬場あき子選: 松田わこさん、初々しい大学生になっているんだね。「働くって大変」を忘れずにね。お父さん、お母さんを思ってね。

 ということで、今週の一押しは、下記にする。

 流れ星の気分になってこいでゆく新しい自転車は夜空色奈良市 山添葵