4月7日（2020年）午後7時に緊急事態宣言が安倍首相から出された。対象は東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・福岡の7都府県だ。期間は5月6日までの1カ月だ。爆発的感染を防ぐために外出自粛が求められる。公共交通機関は動きスーパー等は営業を続ける。つまり都市封鎖は行われない。これまで通りに「不要不急」の外出を厳しく止めて欲しいということだ。
厚生労働省クラスター対策班に参加する北大の西浦博さんの試算では、近い距離での会話やちょっとした人との体の接触の回数を8割減らせば新たな感染者を一気に減らせる。だが、それが2割減にとどまれば効果は殆ど得られない。クラスターが生じやすい３密（密集、密閉、密接）を避けることが肝要だ。東京都では６日にも新たに83名の感染者が確認された。ここにきて急激に感染が拡大してきたのは、2月末に気のゆるみがあり「不要不急」の外出が十分にまもられなかったと指摘されている。慶応大学病院では2月末に、研修医の打ち上げで飲食会を開催して、その中からクラスターといわれる感染が生じた。これは嘆かわしく残念なことだ。私も他のひとのことはいえない。2月25日（水）には二人の孫を連れて箱根強羅の温泉宿に一泊した。翌日26日（木）は小田原の公園で一日遊んできた。3月2日から急に休校となり、家に閉じ込められていた子どもたちのエネルギーとストレス解消を狙ったものだ。これも実は危険な行動であった。もはや「不要不急」のが外出を避けて静かに蟄居するときのようだ。
