TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

映画三昧ー「凪待ち」を観る!

 連日の猛暑を避けてアルテリオ映像館に避難して、映画「凪待ち」を観てきた。監督は白石和彌、主演は香取慎吾であった。白石監督の「孤狼の血」を数年前にみたが、やたら暴力の情景が多くて辟易した思いがあった。今回も同じであった。ただ香取慎吾が不条理なというか競輪というギャンブルから逃れられない主人公を演じており秀逸であった。もはや狂気といえる暴力と開き直りと悲しみが残った。香取慎吾演ずる主人公の郁男は本人がいうように「ろくでなし」ではあるが、ずるい人間ではなく内には「真」を秘めていた。そのことがラストシーンの「凪待ち」の風景に通ずるのだろう。果たして、郁男の後半の人生に「凪(なぎ)」すなわち穏やかな時間が訪れるのかはわからないが最後はホッとするこころも感じた。殺人犯となったバイプレイヤーのリリーフランキーが今回も存在感を示していた。