TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

池内紀さん逝去!

  池内紀さんには会ったことはない。朝日新聞にコラムを時どき書かれていたのを読んでいた。新聞によって原稿依頼がよく行く人と行かない人がいるのだろうと思う?池内さんの文章は好きでよく読んでいた。池内さんが8月30日に亡くなった。今日9月11日の朝刊に評論家の川本三郎さんが「天性の自由人  核にはドイツ文学」という追悼コラムを書いていた。「旅、山登りを愛した。それはどこかちいさな桃源郷を求める旅のようだった。隠棲への思いもあったろう。」

  池内さんは私より6歳上の78歳だった。そうだろうか? 池内さんは隠棲の思いなんて無かったのではないか? 私のロシア文学の恩師KNさん(勝手に恩師と言うが先方は弟子とは認識していない)に久し振りに手紙を書いたが返事がない。隠棲なんかしないで今も書いていると思う。瀬戸内寂聴さんもそうだが物書きは隠棲なんかしないで書き続けるものだと思う。

  「困ったことがあったら夜中でもいいから電話して下さい。」 奥さんを失くして一人暮らしの川本さんに池内さんが言ったのだと言う。人はそのような友や恩師を持てることはそんなにない。ロシア文学の師匠のKMさんのことを池内さんに絡めて思い出した。「所詮、人生は付き合いなんだよ!」とその恩師その恩師から言われたことがある。「大切人が逝ってしまった。さびしい。」川本さんの想いが身にしみる!