TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

iPS細胞15年ー実用化に正念場(興味ある新聞記事から)

「iPS細胞15年ー実用化に正念場」という標題の記事が朝日新聞朝刊(2021年11月7日)に出ていた。
 iPS細胞ができてから、もう15年も経つのだ。受精卵からつくるES細胞と同様に無限に増え、さまざまな細胞に変化させることができる。iPS細胞は、皮膚や血液などの細胞に特定の遺伝子を外から加えてつくる。いたんだ臓器や、組織を置き換える「再生医療」だけではなくて、難病の患者からつくったiPS細胞を使って治療薬を見つける「iPS創薬」への応用も期待されているんだという。

 標記の記事は、詳細にまとめられていうので、記憶と記録のために、引用をしながら記述しておく。iPS細胞に関する、雑誌も本も読んでいないので、今回の新聞j記事からの情報である。

<京大発のベンチャー「メガリオン」(京都市)は、2021年4月、iPS細胞からつくった血小板で治験を始めると発表した。重い貧血やがんなどの治療で、血小板が減っている人に使う。
 2009年に文部科学省がまとめたiPS細胞を使った主な研究の工程表では、2014~2016年ころのい臨床研究や治験を始めるめどが掲げられていたが、実際には2014年の加齢性黄斑変性の臨床研究以外は2018年以降までかかった。>

iPS細胞を使った主な研究
(対象の病気、変化させる細胞、研究主体、移植年)を記述

パーキンソン病 神経の細胞 京都大 2018年
・角膜の病気  角膜上皮細胞 大阪大 2019年
・加齢性黄斑変性 網膜色素上皮細胞 理研 2014年
・頭頸部元  免疫細胞  千葉大  2020年
・重症心不全  心筋細胞  大阪大  2020年
・脊髄損傷  神経の細胞  慶応大  患者募集中
・膝の軟骨損傷  軟骨  京都大 実施済(非公表)
・血液の病気  血小板  京都大  2019年

iPS細胞を使った主な企業治験
・重症心不全  ハートシード  2021年開始
・血液の病気  メガリオン  2021年開始
・網膜の病気  大日本住友製薬  2021年度?    

 

■iPS細胞に関する主なえきごと(山中伸弥教授提供)
・2006年 山中伸弥・京大教授がマウスiPS細胞の作製を発表
・2007年 ヒトiPS細胞の作製を発表
・2012年 山中伸弥・京大教授がにノーベル生理学医学賞
・2013年 マウスiPS細胞など、再生医療に10年間で1100億円の支援を開始
・2014年 理研などがiPS細胞を使った1例目の移植を目の難病で実施
・2015年 京大が、iPS細胞ストックの細胞の提供を開始
・2020年 iPS細胞の備蓄事業が京大から独立して公益財団化
・2021年 iPS細胞を使い、筋委縮性側索硬化症(ALS)の候補薬の発見。治験での効果まで進んだのは初めて。