「iPS血小板患者に初治験ー民間企業」という見出し記事が朝日新聞朝刊(2022年6月3日付に出ていた。興味深いので概要を記録しておきたい。
私は血小板に興味がある。実はC型肝炎ウイルス肝炎と20数年付き合ってきた。慢性肝炎が進むと、血小板の数が減ってくる。正常では20万/ μℓ以上の血小板があるのが普通だが、肝炎になると血小板の数が減少する。私の場合は、11万~14万くらいで推移していた。この数値が9万より減ると肝硬変に近いといわれる。
<他人のiPS細胞から作った止血作用のある血小板製剤を初めて患者に投与したと、ベンチャー企業の「メガカリオン」(京都市)が、6月2日に発表した。同社が臨床試験(治験)として進めている世界初となる取り組みで、問題なく完了したという。>
今回は、京都大学iPS細胞研究財団が備蓄する第三者のiPS細胞から血小板を作製した。京都大学医学部付属病院で4月、血小板の数が少ない患者一人に600億個の血小板を投与した。副作用などの報告はなく、体内の血小板数の増加が確認できたという。2023年までをめどに今回の患者を含め計10人に投与して、安全性や有効性を調べる。
これは、鈴木智之さんの署名記事だ。
<コメント> iPS細胞の臨床への応用はなかなか進んでいない印象を受ける。上記の記事も治験の数が10人ということでは、まだ初期の初期と言えるだろう。