TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

気になる本『読書とは何か』(三中信宏著、河出書房新社)のこと

 『ブラックボックス』を読み始めた。本日、午前中に都民生協に食料を買い出しに行った折に1100円で買ってきた。駅前の本屋が殆どなくなって久しい。雑誌も最近では、スーパーに少しだけある雑誌コーナーで買う。さて、2002年の上期に芥川賞を受賞した砂川文次さんの作品である。芥川発表時に、砂川さん労働者階級の出身なので、肉体労働者か作家になるくらいしか進む道がなかったというような発言をしていた。自衛隊に勤めていたこともあるらしい。自衛隊経験のある作家と言えば、浅田次郎さんが大先輩だろう。浅田さんはもともと作家を目指していてそれなりに教養も培ってきたひとだった。砂川さんはどいう経歴のかたなのかもしらない。今回は、文藝春秋お決まり同時掲載の「受賞者インタビュー記事」も、芥川賞選考委員の「選考の言葉」も一切読まずに作品を先に読み始めた。つい最近に亡くなった西村賢太さんはまさに労働者階級というか肉体労働、アルバイトを転々とやってきた人なので、砂川さんはこの流れなのかどうかもしらない。
 読み始めてみると、主人公のサクマは、作者と同じく元自衛隊に勤めていて、今は自転車で物を運ぶ仕事を契約でやっている20代後半の青年である。物語は、サクマの語りで進んでいく。まだ読み始めたばかりだ。

 さて、本日のテーマは、三中信宏さんというかたの『読書とは何か』が出た書籍広告の記憶と記録のために書く。
<本を読む、それは「狩り」だーー。こんな読み方、あったのか!>
 こういう、キャッチ・フレーズが書いてあった。
<本から得た知識をどう解体し、みずからの血肉にとりこんでゆくのか?博覧強記の本読みが、かくもスリリングで豊饒な世界へといざなう!>
 こんなことが書いてある。「知を捕らえる15の技術」が書いてあるんだという。役に立ちそうなので、本屋でのぞいてみよう。

 ところでで、この1年間の本読みで、私が感心したのは、作家の高橋源一郎さんの、本の読み方と、本の書き方である。読んだ本を、解体と咀嚼をして、同時に自らも書いていく。小島信夫さんの「私の読書遍歴」も同じようなやり方で、もっと縦横無尽であると思う。