八ヶ岳山麓にある小金井市立清里山荘へやってきた。今回も高尾から中央線で小淵沢を目指した。車窓から左手をふと見ると優雅な観音像が目に飛び込んできた。つい先日、横浜市瀬上池から歩いた折に大船観音像を目にしたばかりだった。高崎市の観音像の真下の高崎高校で過ごしたわたしには総ての観音像が懐かしい気がする。上で言及した観音様を関東三観音というのだという。
今回目にした山梨のは韮崎平和観音と呼ぶ。昭和34年4月10日、当時の皇太子殿下、後の平成天皇、現在上皇さまのが成婚を祝し着工史、昭和36年に建立された。
韮崎といえば、イベルネクチンの発見者である大村智博士の出身地である。韮崎で生まれ育った大村さんは、山梨大学を卒業してから直ぐに大学院に進むのではなく、都立高校の夜間部の教師を務めながら研究を続けた。「自然はさまざまなことを教えてくれている。最初に微生物という言葉を教えてくれたのは親父だつた」と大村さんは言う。昔なら農家は稲藁麦藁をつんで牛糞や時には人糞も振りかけて寝かせる。藁が発酵して熱を発する。もともと経験していた「微生物との触れ合い」と大学でまなんだ「化学」の2つを軸に大村さは研究を進めてきたのだった。
■北里研究所創立100周年記念講演会〜2012年11月5日■
続く