TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 同伴者Yの高齢者健診に同道してから帰宅して『私の文学史(町田康)』を少し読むー町田さんの原点がわかった

 またまた近藤誠さんを引いてしまうが今日は同伴者Yの高齢者健診に車で送りがてら付き合った。文字通り猛暑なので炎天下14時に健康診断にゆくのは誰も勧めないだろう。随分前からのアポイントなので車にエアコンを効かせて送迎した。二人合わせて150歳の高齢者健診であった。
 『私の文学史町田康)』を読み始めた。分かった。町田さんがポット出でパンク歌手やロックバンドをやっていたのではなく「本との出会い」がきちんとあったのだ。私の場合は「家の光」という雑誌と小学校の「紙芝居」しかなく「本との出会い」がなかったのだ。先日読んだ大江健三郎さんの「知識人になるには」にも「本との出会い」を延々と死ぬまで続けていたことが書かれていた。町田さんは小学生2年にして「物語日本史2」と出会っている。日本の古典というか日本史を読みながら育ってきていたのだった。だから『口訳 古事記』をつい最近出したのだろう。「ローマは一日にしてならず」「町田康も一日にしてならず」ということが分かった。この本は面白い。

 さて、城田俊さんの『ハザールー幻のユダヤ教民族」の初稿ゲラを読み継いでいる。興味深いのだが難解な本である。今は消えてしまった「ハザール」民族の物語である。

 <「ハザール」は、7世紀から10世紀にかけてカスピ海の北からコーカサス黒海沿いに栄えた遊牧民族およびその国家。支配層はテュルク系民族と推定されており、支配者層が9世紀頃にユダヤ教に改宗したことは有名である。交易活動を通じて繁栄した。>

 上記はウキペディアからの解説の引用である。城田さんの「ハザール」は本邦での初の「ハザール」の物語となるのだろう。研究書としては優れた仕事として、早稲田大の内藤みどりさんの本がある。
 (継続して書いていく)