信田さよ子さんとは1995年代頃に信田さんが原宿にカウンセラーの事務所を開いたころにチョット接点があったので、お名前を覚えていた。たしか勤務先の看護出版部の高木さんあたりの関係で知ったと思う。恐らくそのころが「アダルト・チルドレン」が話題になった頃と思う。齋藤学さんがアダルト・チルドレンの本を出したころだろうか?
さて、朝日新聞の連載「語る―人生の贈りもの」というシリーズ企画にカウンセラー(臨床心理士)の信田さよ子さんが取り上げられていた。連載の最初から読んできて、信田さんは御茶ノ水女子大学を出た才媛なんだと知った。エリート女性で両家の子女のようだ。本日(2023年11月21日)は第11回目なのだが「母と娘 愛と支配ひとつながり」というタイトルで佳境にはいってきた。引用しながらまとめておきたい。
《1996年に出したアダルトチルドレン(AC)に関する初の単著が評判に。原宿カウンセリングセンターを多くのひとが訪れた。》
<センターの仕事はACと自認する人たちのカウンセリング中心になりましたが、私はセンターを支えるために、どんな援助ができるのか説明する理論を作らねばという焦りを感じていました。・・・・・最初の本のおかげで理解ある編集者と知り合えた。仕事の後に出版社へ直行し、夜遅くまでワープロで原稿を書いた時期も。そうしてできた著書が『アディクションアプローチ』と『依存症』は大切な存在です。>
《 2008年刊行の「母が重くてたまらない」が共感を呼び、後の「毒母」ブームの牽引役に》
<女性のACのグループカウンセリングを10年続け、彼女たちの苦しみは酔った父ではなく傍らにいる母の存在によることがわかった。・・・・・・・母への反発と罪悪感で引き裂かれている娘とその母との0関係について考えるようになりますいた。・・・・・・・・私は「毒母」という言葉は使いません。家族の仕組みや女性たちの置かれた状況から母を捉えないと、個人の問題として片づけられてしまうからです。>
(聞き手、真田香菜子さんの記事だ。)
<コメント>
信田さんに興味があるので引用しておいた。「母と娘」の関係に関心がある。娘を三人持った。一生懸命育ててみんな成人した。母親はどの娘たちも信用していないのがわかる。子ども(娘たち)は別人格の人間だということが妻(私たちの子どもの母)にはわかっていない。