TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

合気道の水曜日稽古の日に『戦争と平和』(第四巻第一部、第二部へ)を読み継ぐ ~ナポレオンがロシアの冬に負ける?

 台風10号奄美大島から鹿児島辺りで愚図ついている。それなのに岩手県でも豪雨被害があり、日本各地で大荒れな天気である。飛行機も欠航が続いている。稽古は両手取りの各種の技をやった。稽古を始める頃に下腹がいたみだし不調であった。吐く呼吸をを意識したらなんとか乗り切ることができた。

 帰宅して、『戦争と平和』(第四巻第一部、第二部へ)を読み継いだ。ナポレオンはモスクワを占拠した。モスクワが燃えている。しかし、占拠したモスクワで戦争の達人であったナポレオンは大失態をしたのであった。そのことは歴史が伝えている。
 『戦争と平和』の中でトルストイはく書いている。

 <ナポレオンはモスクワ付近での輝かしい勝利ののちにモスクワにはいる、戦場がフランス軍の手に帰したのだから、勝利に対する疑いはありえない。・・・・・・・・・
(ところがである)
 当時フランス軍が占めていたその輝かしい状態を保持するためには、思うに、特別の天才など必要としないはずである、そのために必要なことは、軍に略奪を許さず、モスクワで全軍に支給するだけ手に入れられたはずの冬の衣類を用意し、モスクワにあった全軍を半年以上養うことのできる食料(これはフランスの歴史家たちの指摘することである)を確実に掌握するという、きわめて簡単で容易なことを実行することであった。ところが歴史家たちの認めるところによれば、この天才の中の天才で、軍を支配する力をもっていたナポレオンが、これを何もおこなわなかったのである。>

 かくして、戦争に勝ってモスクワを占拠したナポレオンは、ロシアのの寒さに震えて凍え破滅していくのである。そして、この時に、モスクワを占拠したフランス軍の捕虜となっっていた物語の主人公の一人ピエールは新たに生き延びてゆくのである。アンドレイ亡きあとに、物語はピエールを中心にして動いていく予感がする。「戦争と平和」って面白いな。