本日も猛暑日であった。7月23日(火)から八泊9日の川上村近辺への山暮らしから昨夜に戻って来た。昨日は雨が沢山降った。帰宅した20時頃には幸いにも雨に降られなかった。しかし不在中の8日間はカンカン照りが続いたらしく、庭の胡瓜が枯れてしまった。その他にも水を必要とした鉢植えの樹が幾つか傷んでしまった。
本日は大洗濯をして風呂場を磨いた。不在のうちに庭先の苦瓜がたくさん実を結んだ。よるになって、漸く本を読む時間がとれた。旅の途中でも、『戦争と平和』を読み継いできた。本日は、『戦争と平和』(トルストイ)「第二巻第三部」まで読んできた。第三部の冒頭はこうだ。
<一八〇八年にアレクサンドル皇帝はナポレオン皇帝との新たな会見のためにエルフルトにおもむいた、そしてペテルブルグの上流社会では、この会見の荘厳華麗情景についてひとしきり噂された。>
この小説は、一八〇五年の七月に、アンナ・パーヴロヴナ・シェ―レルが開いた夜会から始まった。三年が経過したのだった。この小説は、時間の経過とともに繰り広げられる人間模様が、同時並行的の戦争を描くことと同時進行で書かれている。この間に、物語の重要人物の一人アンドレイ侯爵(ボルコンスキイ)は、結婚した。アンドレイ侯爵はナポレオン戦争に身重の妻を残して従軍した。戦争で負傷して、「望みのない負傷者たちの一人にアンドレイはなってしまった。フランス軍の捕虜となって病院入れらたのである。ところが、負傷したアンドレイは回復して故郷へ帰ってきたのである。何故に帰ることができたのかは描かれていない。主人公を死なせはしなかったのである。5ところが、帰郷して妻の出産には間に合ったのだが、子どもを生み残し先だってしまった。残されたこどもは、実家(ボルコンスキイ老侯爵)で育てられている。それから三年経過して、「第二巻第三部」では、アンドレイ侯爵とロストフ家の末娘ナターシャとの結婚に至ろうとする情景が描かれている。子持ちの四十男と、精々、十五六の少女の結婚話ある。
ここまで、読んでくると、これまで『戦争と平和』(トルストイ)を読んでなかったことが明確になった。話の流れについていくのがやっとである。本日は、ここまで。
最後に、本日の気になる本の書いておく。
(1)『漫画で読む 般若心経ー智慧の宝庫』(高瀬武三、諷詠者、1430円)
(2)『谷崎潤一郎を知っていますかー愛と美の巨人を読む』(阿刀田高、新潮文庫、935円)
「私生活波瀾万丈、タブーなどお構いなし。人間の負の欲望を描い巨匠の主要作品を徹底解説」と宣伝にある。阿刀田高さんの『旧約聖書を知っていますか?』という本を読んだことがある。日本ペンクラブ会長をつとめたことのあるこの著者本は面白かった。谷崎にも興味がある。読んでみたい。
(3)『越境』(砂川文次、文藝春秋、2310円)
<ロシアの侵攻による「無政府状態」と化した北海道。自衛官出身の著者が圧倒的なリアリティーで描くミリタリー・アクションなんだって。>面白いかな?