TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

川柳って何か?

 俳句も川柳も五七五の十七文字から成り自然描写あるいは概念を表象する日本語の短詩である。俳句は季語を含むを原則とするが川柳は季語を含まない。後で調べて修正する。

 さて、今日の朝日新聞朝刊に載っていた、「令和落首考」という西木空人さんという方のコラムを興味深く読んだ。引用する。

   川柳の始まりは、江戸期の「前句付(まえくづけ)でした。たとえば「斬りたくもあり斬りたくもなし」といった七七の前句を出す。投句者はこれに、五七五の句を付けます。「盗人を捕らえてみれば我が子なり」などと。時代が下ると、付句(つけく)と呼ばれる五七五だけが独立して作句、鑑賞されるようになりました。この文芸が「川柳」てな付けられたのは、明治中期から後期のことです。

 これは分かりやすい説明だ。俳句は季語を入れとの自然描写だと思っていた。芭蕉の「さみだれを集めてはやし最上川」はよく情景が目に浮かぶ。川柳は社会風刺あるいは可笑しさを表すと思っていた。この理解は違うのだろうか?

 今年の「朝日川柳」に、会心作「令和元年のフットボール」というのもあった、と西木さんが書いていた。ラグビーW杯における日本代表の健闘に加えて、大江健三郎の小説「万永元年のフットボール」を知らないとできない句だ。川柳は駄洒落ではなくかなり高度な文芸なのだと思う。