TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「橋本治と内田樹」(筑摩書房)を読む!

 橋本治さんは去年亡くなった。「止めてくれるなおっかさん、背中の銀杏が泣いている・・・」の立看の文言の作者とか聞いた。東大全共闘の闘士だったらしい(よくは知らない)。『桃尻無娘』とかで有名になった。でも私は何一つ読んでいないのだが、面白い物書きのとの好印象はもっていた。一方の、内田樹さんは「いまをときめく」(橋本さんがあとがきで書いていた)思想家でかつ武道家なのである。実は今から20年近くまえに、内田さんがまだ有名になるまえ私の勤務先である医学系出版社から『死と身体』という本を出した。この本は看護系の「ケアを開く」というシリーズの一冊である。この本の出版に際してSさんという編集担当が、この企画を会議に提出した時に、「おぬしやるな」と思って一票を投じて賛成した。内田さんは武道家であるので身体の専門家でもある。看護・介護とかは身体と直にかかわる仕事なんだから武道家の範疇でもあるのだ。これを企画した編集者のSさんはその後もヒット作品を沢山作り「いまをときめく編集者」に成長している。

 ともあれ、上記の本の「まえがき」と「あとがき」を読んで、本日のブログを書いた。著者のお二人とも私よりも少し若い団塊の世代だ。これから中身を読んでいく。それにしてもわれら団塊の世代は幸せな年代かもしれない。戦後のどさくさは貧しくて引きこもってい余裕なんかなかった・・・。大層豊かになった現代社会はなにかを引き換えに失ってしまった。そう思うのは相模原や秋葉原の事件京都アニメ放火事件等々に現れた漠然ではなくハッキリとした不安恐れのような出来事が次ぎ次に現実に起こっているのを目にするからである。