TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

緊急事態宣言「次」のシナリオ(AERA)をんで思うこと

 今朝の朝刊で朝日新聞の雑誌「AERA」が「巻頭特集」で<岩田健太郎×内田樹―緊急事態宣言「次」のシナリオ>という記事を掲載していると知った。AERAは今では女性週刊誌的な誌面なので最近は読んでいなかった。今週号は上記広告に惹かれて若葉台駅売店で買ってきて読んだ。読んでコロナウイルスは手ごわいと感じた。冒頭のリードは次のようだ。

 「岩田健太郎氏と内田樹氏が提言―前例なき緊急事態宣言が打ち出された長い夜。ウイルスとの闘いは次なるフェーズへと移った。宣言から遡ること4日前―神戸大学病院感染症内科の岩田健太郎教授が、本誌コラムニストの思想家・内田樹氏と緊急対談。政府の対応、待ち受ける「ポスト・コロナ」などを語りあった。」

 日本の新型コロナウイル感染緒の先駆けであった横浜港に停泊していた「ダイアモンド・プリンセス号」を視察した岩田健太郎さんが、余りにも杜撰な対応に驚いて、その実状をY-Tubeで発信して物議を醸したのはつい2月のことだった。この時からまだ2カ月しか経っていない。緊急事態宣言の発令から1週間目の今日4月14日、事態はさらに緊迫の度を深めている。とくに医療現場で医療従事者の感染が拡大していることが事態の深刻さを示している。

 対談の記事はたった3頁に纏められていた。骨子は、<感染症は「人類と共生する」結末を迎えることが珍しくない>という見出しの通りだと思う。これは、このブログで既に紹介した福岡伸一さんの言っていることと同じである。この対談の最後の内田さんの発言を再掲しておく。かなり厳しい印象である。爺爺の私は沈黙蟄居する・・・。

 <かつての日本なら「コロナを殲滅する」というシナリオA以外思いつかなかったでしょう。でも、100年後の僕らは限りある資源を活用し、適切に分配しながら、「未知の感染症と気まずく共生しつつ、負け幅を何とか小さくする」という後退戦のシナリオの方が現実的だと思います。>