TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

気になる本『熱、諍い、ダイアモンド』(MEDSi)―内田樹さんの書評を読んだ

 『熱、諍い、ダイアモンド』というタイトルをみただけでは何の本か皆目わからない。著者のホール・ファーマーっと言っても分からない。翻訳者が岩田健太郎さん(神戸大学教授・感染症)ということで、なんとなく医学の本だろうと気が付く。値段が4950円で、出版社がMEDSiなので、医学関係の本だと予測がつく。本の帯広告に「西アフリカのエボラ対策は新型コロナの写し絵だ」と書いてあるので、新型コロナウイルス(COVID-19)に関連した本と分かってきた。価格から言ったら、本格的な医学書だろう。見てみたいが気軽に素人の私が手に入れられないので、書評から解読をしてみたい。

 <感染症については、適切な治療システムを構築するということはどうやらひどく骨のおれる仕事らしい。 それが、「どく骨のおれる仕事」どころではないことをポール・ファーマーにこの本で教えられた。2014年にシェラレオネ、リベリアギニアで起きたエボラ(エボラウイルス病)のアウトブレイクの渦中に身を投じた感染症医ポール・ファーマーはなぜこの地の人々はこれほどの苦しみを経験しなければならないのかを徹底的に論じる。>

 ここまで書評をよんだら、この本の中身がわかった。さらに読み進めると、本のタイトルにどうしてダイアモンドとあるかが目から鱗だ。

 <シェラレオはダイアモンドをはじめとする鉱物資源の宝庫であるから輸出代金は潤沢に入ってくる。でも、その巨富は権力者グループのポケットに入るだけで、教育に医療にもインフラ整備にも回されない。>

 なるほど、この本にはそういうことが書いてあるのか。わかった。岩田健太郎さんは、優れた感染症の専門家である。日本に最初にクルーズ船プリンセスで新型コロナウイルス感染が起きた時に、専門家として船を訪れて、逸早く適切な対処について提言したのを覚えている。

 <ファーマーはこの長大な論考を通じて、この世界の臨床・公衆衛生上の「砂漠」として西アフリカに匹敵する場所はないということを教えてくれる。>

 この本を図書館にリクエストするか、手に入らなければ医学書専門店でみてきたい。岩田健太郎さんと内田樹さんは、既に対談形式で、「新型コロナウイル」の本を出している。内田さんは、すぐれた書き手でもある。「これだけ熱い(厚い)本を書くことができたファーマーのエネルギーと、この大著をパンデミックの臨床最前線に立ちながら訳出した訳者の力業にも私は圧倒されたと、書評は結ばれている。
 読まずにはいられない本と思う。

 ところで、新型コロナウイルスはいつになったら終息するのだろうか。終息ではなくて、共存の方向に収束していくのだろうか。少しずつ、新規感染者が減少している。それにしても、収束の兆しはみえない。4回目のワクチン接種の案内も、地元神奈川県ではまだ届かない。cOVID-19 (新型コロナウイルス)に関しては、様々な本が書かれて巷間に流布して来ているが、どれが真の情報なのかはつかみ切れない。昨日、近藤誠さんんが書いた本の広告を目にした。記録しておきたい。

 次の本も興味がある。近藤誠著『副作用ゼロの真実—ここまでわかった" ウィズコロナ”の未来像』(ビジネス社、1,540円)
 「2年半に及ぶコロナ禍検証の決定版!」という言葉ある。本当だろうか。1)ワクチンの実態、2)新薬の実力から変異株の行方、3)新たな備えまで、が書いてるようだ。ポストコロナ時代に必要な、「正しい情報」だけを徹底解説、ということだ。次のような疑問に応えているようだ。1)マスクは、いつまで続けなきゃいけないの?、2)なぜ、ワクチンを打っても感染しちゃうの?、3)やっぱり、子どもはワクチンを接種wすべきなの?、4)インフルエンザのワクチンは毎年変わるのに、なぜコロナワクチンは全然変わらないの?、5)なんで、2021年以降、日本の死亡数が急に増えたの、等々。
 この本、発売たちまちベストセラーと書いてある。本当なのか?