TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

舘野泉ピアノリサイタルーシャコンヌって何

稲城市立「i プラザ」で開かれた舘野 泉ピアノリサイタルに参加してきた。「人間って素晴らしいね。」というのが素直な感想だ。舘野さんおことは、脳卒中で倒れて右半側麻痺となったが、こんどは左手のピアニストとして復帰した人として知っていた。音楽の素養も鑑賞の眼も耳もない私であるが、数カ月前にチケットを求めてこの日を待っていた。午前中には、川崎市麻生区のシニア講座の会合があったので、昼食もそこそこにバスで駆けつけた。記憶と記録のために、コンサートのこと舘野さんのことを記しておきたい。

Program
 シャコンヌ:バッハ / ブラームス
 左手のための2つの小品 Op.9 より
   前奏曲 夜想曲  スクリャーピン
 振袖火事
   小泉八雲の「怪談」によるバラードⅡより(舘野泉に捧ぐ)
            ノルドグレン

 土曜の森 風に…波に…鳥に…
 赤とんぼ」(原曲:山田耕作)  梶谷 修

 鬼の生活〜左手のピアノで綴る野帳(フィールドノオト)~
      (舘野泉に捧ぐ/ 「盾の泉 左手の文庫」(助成作品/ 委嘱作)
             平野一郎

舘野泉さんの概要■
 クラシック界のレジェンド的存在。2023年には、米寿を迎えるんだって。1960年に東京藝術大学を首席で卒業。1964年よりヘルシンキに在住。1981年以降、フィンランド政府の終身芸術家給与を受けて演奏生活に専念する。領域に捉われず、分野に拘らず、常に新鮮な視点で演奏藝術の可能性を広げ、不動の地位を築いた。これまで、北米、オーストラリア、ロシア、ドイツ、フランス、北欧諸国を含むヨーロッパ全域、中国、韓国、フィリピン、インドネシアなどアジア全域、中東でも演奏を行う。ピュアで透明な旋律を紡ぎ出す、この孤高の鍵盤詩人は、2002年に脳溢血で倒れ右半身不随となるも、しなやかにその運命を受けとめ、「左手のピアニスト」として活動を再開。尽きることのない情熱を、一層音楽の探求に傾け、独自のジャンルを切り開いた。
 舘野泉の左手のために捧げられた作品は、10カ国の作曲家により、100曲を越える。2012年以降は、海外公演も再開し、パリやウイーン、ベルリンにおいても委嘱作品を含むプログラムでリサイタルを行い、満場の喝采で讃えられた。2020年、演奏生活60周年を迎えて、東京、大阪、札幌、福岡、ほか全国ツアーは各地で大反響をよんだ。もはや、「左手」のこだわりなど必要のない、身体を超える境地に至った「真の巨匠」の風格は,ゆるぎない信念とひたむきな姿がもたらす、最大の魅力である。新刊、「舘野泉フォトストーリー」(求龍堂刊)。

<コメント>
プログラムの紹介文をほぼ全文再掲した。すごい人だね。まったく。演奏会は、休憩を20分挟んで、2時間たっぷりだった。アンコールも2曲披露してくれた。右半身麻痺がのこっているととのことだが、右手でマイクを持ってお話されていた。後半の、「鬼の生活(平野一郎)」は、25分間に及ぶ長い曲であった。終了して、マイクをもたれた舘野さんは、「はー」というように溜息をついていた。米寿のお身体には随分負荷がかかるのだと思った。車いすで登場されたが、退場の折には、少しご自分で歩かれてもいた。

シャコンヌって何
 スペインに起源する野性的、官能的な4分の三拍子の舞踊。語源は、バスク語の「ひどい」の意味。16世紀後半に流行し、フランス宮廷バレエに入って優雅で洗練されたものになった。

 バッハ パルティータ第2番のシャコンヌが有名だ。