TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『日本の反知性主義』(内田樹編)を読んでいる ~「無知という知性主義」が分かった私

 『日本の反知性主義』(内田樹編)を昨年末から読んでいる。
 「戦後70年の自虐と自慢」(平川克己)を読んだ。平川さんは、内田樹さんの幼馴染でかつ盟友らしいと知った。平川さんの名前は『俺に似たひと』(医学書院)の著者として知っていた。この本は最初、医学書院の看護系のネットに載り、それが単行本になった。著者の平川さんが自分の父親を介護して見送った手記のようなものだったと記憶する。その本が今は「朝日文庫」になっているようだ。内容はそれほど斬新なものではないとの読後感をもったのを覚えている。
 さて、「戦後70年の自虐と自慢」は2015年3月に出た。中身は平川さんが総理大臣・安倍晋三さんをいわば「反知性主義」の一人として書いているのだった。
 <安倍晋三橋下徹。この二人に共通しているのは戦後日本の教育は自虐史観に基づいているという認識である。・・・・>
 「被害者という立ち位置を選択した日本人」という項目では第二次大戦で敗北した日本人は戦争被害者としての立ち位置から復興をしてきたのであり、そこには加害者という認識が抜け落ちたという指摘をしている。
 この本を読んでわかったのは私が無知という「反知性主義者」に属するのではという気ずきである。

 今日の気になる本より。
(1)『イスラエルvs.ユダヤ人ー中東版「アパルトヘイト」とハイテク軍需産業』(シルヴァン・シペル著、林昌宏訳、高橋和夫解説、2750円)