TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

  「帰宅してからの30分の読書が君を生き返らせるかもしれない・・・」~ 『日本の反知性主義』(内田樹編、晶文社、2015年)を読み始めたぞ

 金曜日の仕事帰りに見つけた目白の「鳥メロ」で生ビール中ジョッキ2杯を飲んで帰宅して夕食時に赤ワインをカップ1杯(120㏄)くらい飲んだ。ビール500㏄に含まれるアルコール量は20gとすると全部で50gくらいの純アルコールを節酒したことになる。昨日読んだ厚労省の調査結果からみると、これを毎日続ければ身体には確実によくない。
 本日(11月4日)に私の好きな作家の伊集院静さんが管内胆管癌で亡くなったとしった。10月に病気のことを公開していた。伊集院さんは実はお酒が大好きな人だったに違いない。生き切った、書ききったのだ。73歳なので私よりも4歳も若い人だったので驚いた。
 さて、今日は夜から『日本の反知性主義』(内田樹編、晶文社、2015年)を読み始めた。身体論から書く内田さんの本は好きなんだが、この本は手強い気がした。ところが、執筆者の一人に私が感性として信用している高橋源一郎さんが書いていたので、まず最初に、高橋さんの『「反知性主義について書くことが、なんだか「反知性主義」っぽくてイヤだな、と思ったので、じゃあなにについて書けばいいのだろう、と思って書いたこと」を読んだ。面白かった。理解できた。これを読んだだけでも、この本を借りてきた意義がある。

 <誰かがなにかを書いていて、ああ素敵だ、って思えるときがあって、そういうときに、それはなぜだろうか、って考えると、そこに「知性」(の働き)があるからじゃないか、って思えることが多い。
 たとえば、ぼくの好きな一節がある。書いたのは、鶴見俊輔さんだ。

 私の息子が愛読している『生きることの意味』の著者高史明の息子岡真史が自殺した。『生きることの意味』を読んだのは、私の息子が小学校四年のときで、岡真史(14歳)の自殺は、その後二年たって彼が小学校六年生くらいのときだったろう。彼は動揺して私のところに来て、
 「おとうさん、自殺をしてもいいのか?」
 とたずねた。私の答えは、
 「してもいい。二つのときにだ。戦争にひきだされて敵を殺せと命令された場合、敵を殺したくなかったら、自殺をしたらいい。君は男だから、女を強姦したくなったら、その前に首をくくって死んだらいい。」・・・・・・>

 長い引用してしまったが、この辺りは枕のところで、高橋さんは「知性」って何なのかを書いている。そして、最後のほうで太平洋戦争のさいご頃に多くの作家が書けなくなった時に書いていた作家として太宰治谷崎潤一郎のことを上げていた。こういう見方、考え方をよむと、まさに「目から鱗」の感じがする。

 今日の気になる本を書いておく。

『病気の9割は歩くだけで治る!―歩行が人生を変える29の理由』(長尾和宏、ヤマケイ文庫、990円)