本日は朝から眼科受診に行って来た。気分が落ち込んで辛い朝であった。受診のあと生活に必須の銀行周りをした。物物交換ではないのでどうしても銀行口座での入出金が必須となる。生活するとはそういうことだ。
さて、夕刻にようやく『美しい合気道』(白川竜次、KADOKAWA)を読み始めた。タイトルがいい。「美しい」は眞だ。少し前に剣道家でもある免疫学の宮坂昌之さんが「美しい稽古を心がけよう」と何かで主張していたのを読んだ。共感した。「美しい動き」は武道だけでなく歌舞伎、舞踊全てに通ずる所作であるだろう。
<同書のタイトルに「美しい」は、一見ミスマッチに感じるかもしれません。ではなぜ、「美しい」という言葉を付けたのか?
それは、私は武道・武術が大好きで、長年色々な武術を見て、稽古を積み重ねていく中で、1つの大きな確信を持つに至ったからです。それは、「洗練された動は美しい」ということです。>
この言葉は正鵠をついている。白川さん。ただものではない。この「はじめに」の言葉で本書を読む意義を見出した。読みながら惹かれた点を書いておく。
(1)受け身とは?
合気道の「受け身」の概念は少し違います。防御をするのではなく相手の技を「受け入れる」という独特の考えがあります。
そうなんだ。この考え方は目から鱗だ。
(2) 合気道の関節技
<開祖が合気道の稽古は「関節のカスを取るもの」と言われた。
関節を柔らかく深く極める稽古を行う。受ける方も呼吸を止めないで柔らかく深く受けるようにする。>
これが肝心である。よくわかった、真綿で絞めるような極め方であろう。
(3)呼吸力とは、吐く呼吸と共に発揮される全身から生み出される集中した力である。
最後に、今日の気になる本を書いておく。
(1)『脳の闇』(中野信子、新潮選書、946円)
眼科受診の待合室で、「小説新潮」を読んでいたら、「王道を行かない自分も受け入れて」というタイトルで、岸田繁(くるり)と中野信子(脳科学者)の対談が載っていた。『脳の闇」ベストセラー記念対談というものだった。「脳科学者」という名称は茂木健一郎さんだけかと思っていたら、中野信子さんが「脳科学者」という肩書でたくさんの本を出している。広告に著者のお顔がでているのが多い。かなりの美人顔なので嫌になって読んだことがない。こんかい、対談を読ん見たら惹かれるものがある。借りて読んでみたい。