TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 日本大学と気になる本『成熟スイッチ』(林真理子、講談社現代新書、2022年11月刊)に触れて

 本日は合気道の水曜日稽古であった。これまで水曜日は夜間(18時30分~20時)に稽古を行ってきたが参加者が少ないので、午後(13時~15時)の時間に変更した。すると定年退職者した方や自由業の方(鍼灸師、大学教授)で9時~17時勤務でない方が来られるようになった。働き方にも多様性があるのである。本日は9名の参加者があった。
 稽古は肩取りからの各種の技の稽古をした。「下実上虚」の念を唱えながら稽古をした。稽古のあとの反省会と称する飲み会にも6名が参加した。そこで、「立ち位置における足への体重のかけ方について」の気づきがあった。まだ稽古を始めてから1年ばかりのYFさんが、立ち位置の体重のかけ方についてTS師範に質問をした。

合気道では立っている時に体重を爪先において踵はどの程度浮かせておくのですか?」

 この質問に対してTS師範の応えはこうだ。「踵に半紙一枚をおいておくような感じです。」

 そうなんだろうか? 驚いた。私は立つ時にほとんど「べた足」に近い。つまり、体重は足裏の土踏まずの中程においておく。前に進む(攻撃態勢)時には体重を前にかけて後ろ足で床をけるようにして動くのでは「ないだろうか?踵を梃にしておけば、そのままの体勢から体重を前に移すことで体の移動が科の可能になるのだろうか?分からない。次回の稽古で実践の中で検証してみたい。

 さて、合気道のTH師範は日本大学の経済学部出身で学生時代から「大東流合気柔術」を始めた方である。日大出身者で合気道をやっている人が散見される。日本大学と言えば日本で一番学生数が多い大学である。私とは縁も所縁もない大学であると思っていたら、昭和40年3月に北大を受験した時に日本大学文理学部京王線のどこか)で北大の入試を受けたことがあった。この時には数学の試験が全くできずに地にまみれたのだった。日大との接点があったのだ。ということで、飲み会の中で最近の日大アメフトを巡る不祥事のことが話題にでる。数年前の関西学院とのアメフト試合における不当なタックルをめぐる事件に始まり、昨年は日大アメフト部員による覚醒剤使用が発覚した。すったもんだ紆余曲折を経て日大アメフト部は廃部になってしまった。日大のアメフト部は日大のひとつの顔でもあったはずであり痛手であろう。残されて居場所のなくなった若者の気持ちは如何ばかりかと思う。この不祥事のなかで日大の再建を担って理事長に担ぎ出されたのが作家の林真理子さんである。たしか山梨の本屋の娘に産まれたという林真理子さんは直木賞を受賞して売れっ子作家になった。決して美人とはいえない風貌(失礼)の林さんは、『わたしだだんだん綺麗になる』というようなタイトルの本を書いている。じっさい、最近の林真理子さんは自信にあふれた綺麗なおばさんになっていると思う。もしかしたら見合いをしたのか、あるいは林さんの読者ファンの男性と結婚して子どもがいると思う。林さんは押しも押され日大の理事長になっているのである。

 こんな折に『成熟スイッチ』(林真理子講談社現代新書、2022年11月刊)を稲城図書館の「返却棚で借りて来て読み始めた。
 「まえがき」からが面白い。林さんはすぐれたエッセイの書き手なのだ。

 <理事長に就任した際のニュースを受けて、ネット上では「林真理子の野心もここまでくると清々しい」という声もあったそうです。しかし、この件に関しては野心ではなく使命感であり、運命だったと思っています。皇太子妃になる雅子さまに向けて曽野綾子さんが書いた「運命をお楽しみください」という言葉のように、理事長になった運命を楽しもう」という気持ちでやっています。>

  なるほど、林さんは『運命を甘受したんだ」と知った。「成熟」というキーワードにも関心がある。「人生の目的は人格の陶冶」にありというのと近いようなきがする。林真理子村山由佳、小説「ホテルローヤル」を書いた桜木紫乃さん、等々、女性の作家に人間としての「成熟」を感じる。
 今日はここまで。