TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 「対談 天皇と武士 なぜ権力が共存したのか(本郷和人+大澤真幸)」を読み始めた(『〈女〉としての天皇(本郷和人・大澤真幸)』、左右社)

 「対談 天皇と武士 なぜ権力が共存したのか(本郷和人大澤真幸)」を読み始めた(『〈女〉としての天皇本郷和人大澤真幸)』、左右社)。すこぶる面白い。「二重王権制」のことが明確に論じられている。
 「軍隊をもたない天皇」「天皇の正当性はどこから来るか」「公家と武家はどちらが偉い?」のところまで読んできた。面白い点を掻い摘んでおくのが難しいので少し引用する。

 <本郷 天皇の正当性の根拠は。法的なものというよりも人々の間に明確に存在していたある種の階層せいでしょう。階層性に対する意識が、天皇制を支えてきたと考えています。
 たとえば平家とひとくちに言っても、まず貴族の平家があり、その次に武士の平家がいる。この武士の平家が清盛たちです。清盛たちの下に、さらに下々の平家がいる訳ですよ。・・・・>

 さらに読み進めていくが、今日は、ここまで。面白い本にであった。

 最後に、今日の気になる本を書いておく。

(1)『利他・ケア・傷の倫理学 「私」を生きなおすための哲学』(近内悠太、晶文社、1980円)

 中身はわからないのだが、タイトルが興味深い。「自己犠牲にならない利他やケアはある」との解説がある。

(2)『学校と日本社会の「やすむこと」』(保坂 亨、3190円、東京大学出版会

 「不登校問題」から「働き方改革」まで、と解説がある。