新型コロナウイルスに感染したかどうかを30分以内に診断するキットが横浜市大教授の簗明秀教授(微生物学)が開発したと発表した。
新型コロナウイルス感染が日本で発生してから検査は専門機関で,PCR という手法でしかできないしかつ時間がかかる。もっと簡便に検査をすることはできないのだろうかと素人ながら考えていた。この記事はとてもタイムリーで興味深いので記憶と記録を兼ねて紹介したい。
ウイルス感染は、体内で抗体が増え始める発症後7~10日以降しか判定できないが、他の検査方法法と併用することで医療現場の迅速な判断に役立つと言う。今後メーカーと協力して実用化を目指すとのことだ。手法は以下のようだ。
新型コロナウイルスに感染して1週間程度たつと、ウイルスに反応する抗体が体内で増え始める。簗教授は抗体が反応するウイルスのタンパク質を合成した。このたんぱく質を組み込んだ検査キットを作り、感染が確定した患者6人の血清を数滴たらしたところ、抗体と反応して感染が確認できたという。この方法だと血液から血清を分離する機器があれば可能であるという。まだ、実用化に至っていないらしい。一時も早く医療現場に登場して欲しい。趨勢に注目し
これまで新型コロナウイルス感染はPCR (Polymerase Chain Reaction)方法で検査を行っていた。PCRの原理が発見されたのは1980年代の終わりころであった。1980年代と言えば、エイズ(HIV)ウイルスが登場したころであり、PCRはウイルス研究に大きく貢献した画期的な原理である。C型肝炎ウイルスもPCRで検査してウイルス感染とウイルス量も量っている。