TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『大人にはわからない日本文学史』(高橋源一郎)を借りてきた

 読書連鎖ということは実際にある。一人の作家の本を読むと同じ人の別の本を読んでみたくなる。ということで本日、図書館に行ったら、返却棚で『大人にはわからない日本文学史』(高橋源一郎)があった。迷わず借りてきた。読みはじめた。このあいだ読んだ『ニッポンンの文学―百年の孤独』よりも読み易い。この本の作りも明治学院大学の学生さんに話したことを基にしているらしい。「文学史」の捉え方がユニークでユニークでわかりやすい。「書かれた時代が古いからその小説が古いということではない」という説明がなるほどと思わせる。樋口一葉の「たけくらべは、明治28年発表のものだが、今読んでも新しいという指摘だ。その次の、<「文学史」が綿矢りさを生み出した>も面白く読んだ。綿矢さんが、『インストール』で芥川賞をとった時に私も読んだが、それほど感動はしなかった。高橋さんに解読してもらうとわかる。「インストール」の主人公の女子高校生が迷い込んだゴミ捨て場は、国木田独歩の「武蔵野」の林と同じなのだという捉え方だ。小説は読み方によって面白くなるようだ。まだ、最初しか読んでいないが後半には「啄木」も取り上げているようだ。読んだらまた感想を書きたい。

 さて、本日は私の74歳の誕生日だ。この日に新型コロナウイルス感染拡大(第三波)を受けて、首都圏(東京、埼玉、千葉、神奈川県)に、特別措置法に基づく緊急事態宣言が出された。期間は1月8日~2月7日だ。新型コロナウイルスの新規の国内の感染者は、1月6日午後9時現在で、6千人と過去最大となっている。東京都は1,591人、神奈川県も591人が新たに確認された。このような事態で、唯一の趣味の合気道稽古も中止を余儀なくされた。健康維持に本日も午後から里山を散策した。
 昨日、雑誌「歌壇」で、以下のような歌に触れた。

 「土曜日の観光会社の駐車場100台のバス駐車したまま」
(末松博明、「朝日歌壇」5月3日、高野公彦選)

 上記の歌に触れて、毎日の散歩途中にあるクレーン車のレンタル会社の駐車場の風景を想い起した。新型コロナウイルスの感染拡大以降、「働く車」であるクレーンが働けないでじっとしている。散歩の途中で以下の作歌を試みた。

「コロな禍で駐車(とどま)るクレーン黙しおり働く秋(とき)を閉ざされしまま」