TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

新型コロナウイルスと脳障害についての記事を読んで思うこと

「脳に障害 免疫暴走の影響か 脳へ直接感染かの報告も」
 上のような見出しの記事を読んだ。朝日新聞朝刊(2020年11月15日)の、市野 塊さんの署名記事だ。とても興味を持ったので概要を纏めておきたい。

 <新型コロナウイルスは脳にも感染し「深刻な脳障害を起こす恐れがある」という報告が相次ぐ。髄膜炎脳炎意識障害のほか、記憶障害が出る人もおり、後遺症が心配される。脳の中で何が起きているのか。・・・・>
 この記事では、この3月に新型コロナウイルスに感染して回復した山梨県の20代の男性の事例を紹介している。「脳を覆う脳脊髄液をPCR検査で調べると、新型コロナ陽性だった。頭蓋骨と脳の間の髄膜が炎症を起こす髄膜炎とみられ、脳のMRIでは記憶領域にあたる海馬に炎症があった。」
 新型コロナウイルスはどのようなメカニズムで脳に影響を与えるのか。
 <専門家は、ウイルスが嗅神経や血管を通って脳の細胞に直接感染する場合と、脳以外の臓器への感染が引き金になる2つのパターンがあると指摘する。前者の場合、脳内で増えたウイルスが炎症を起こし、脳の中枢神経を傷つける。後者の場合、ほかの臓器への感染により「サイトカインストーム」と呼ばれる免疫の暴走が起き、全身に炎症が起き、脳の中枢神経にも影響を与える。>

 記事の後段でこういうことが書いてあった。
 <田口文広・元国立感染症研究所室長は「現時点では脳への影響メカニズムを明らかにするのは難しい」と話す。脳への影響が分かる頃には、すでにウイルスが全身に回っており、感染経路が特定できない場合が多いからだ。>

 最後まで記事を読んでみると、何も分かっていない現状がわかった。これまでもインフルエンザでも脳に入ると髄膜炎が起こって致死的な事例はあったと思う。新型コロナウイルに限ったことではないはずだ。結論は「できるだけ感染しないように予防策をとることが大事だ」となる。(記憶と記録のために記事をまとめた。結論は、手洗い嗽と、君子危うきに近寄らず。)