TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

朝日歌壇を読む― 社会詠より自然詠がいいね

 もう日曜日がやってきた。今日も朝日歌壇を読んだ。一読しての感想は、社会詠が並んでいる。

<ワクチンの予約四日目昼ごろつながりて「五月六月終了しました(枚方市 鍵山奈美江)>⇒ 高野公彦、永田和宏、馬場あき子の三人が選んでいる。これって、それ程のうただろうか。「電話でワクチン接種を申し込んでも、なかなか繫がらない。その苦労、苦悩を読んだ歌」とコメントがある。私も電話でも、インターネットでも繋がらなかった。折よく訪ねてきてくれた娘婿が、インターネットのアプリで接種可能なクリニックを見つけてくれて予約がとれた。鍵山さんの歌は、素直に世相を切り取ってはいるが、感動を読むような歌であろうか?

<いつの間にこんなに増えた 自衛隊を笑って画面に入れるバラエティー(東京都 十亀弘史)>⇒ 高野公彦選
自衛隊の現役戦車に昂った笑みを浮かべてアイドルが乗る((東京都 十亀弘史)>⇒ 佐佐木幸綱
 十亀さんは、かつての獄中歌人の方だと思う。出所されてからも、毎週のように投稿されており選ばれている。社会詠の達人だ。

<今もまだ友を四時間待てようか携帯などないあの頃のように(東京都 薫々歩知)>⇒ 永田和宏: いい歌だね。携帯電話、スマホの普及はもしかしたら大切なものを失ったのかもしれない。

<若き日の父に抱かれし写真ありてずっとずうっと守られている(新潟市 太田千鶴子)>⇒ 馬場あき子選: こいうこともあるんだね。幸せというものは本当は小さなことなんだと思う。

<早苗田の日ごと緑の色まして一直線の畝の頼もし(常陸大宮市 和田行男)>⇒ 佐佐木幸綱選: 自然を素直に詠んだ歌だ。歌は本来、めでみて心で詠うものと思う。
 今週の秀歌は、これにする。

早苗田の日ごと緑の色まして一直線の畝の頼もし」 こんどの散歩は、下の田圃にしよう。