「私はドケチ」ということになる、家内に言わせれば。そうだろう。ものが棄てられない。「断捨離」という言葉とその流行の話を聞くと「チョットちがうのでは」といつも思ってきた。「古いものには生きる場所、役に立つことがあるのではないか、と思ってしまう。「藁しべ長者」という物語を昔よんだことがある。役に立たないと思った物も、ある場面ではなくてはならない場合がある。人も物も同じではないだろうか。
<捨てる身軽さよりもも、捨てない豊かさを。「コロナ以後の新時代」を生きる逆転の発想!>というキャッチ・コピーが出ていた。
五木さんはこういっているらしい。
<「捨てない」というのは、単に身のまわりのモノを捨てないということではありません。過去を捨てない、人を捨てない、心を捨てないーすべてをひっくるめて「捨てない」と表現しているのです。棄てなくていい―何年も着ていない服、古い靴や鞄、本、小物・・・愛着ある「ガラクタ」は人生の宝物である。>
この本は、マガジンハウス新書、1000円だという。