TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『老いてこそ生き甲斐』(石原慎太郎)を読んでいる

 最近の本読みは、図書館にリクエストして求めて読む本と、図書館の本棚で偶然に目について借りて来て読む本と二つある。先週、作家の石原さんが89歳で亡くなった直後に図書館で『老いてこそ生き甲斐』を借りて来て読んでいる。第一章 「老い」の定義、第八章 老いたるものの責任、を初めに読んだ。石原さんはまことに真摯に「老い」のことを書いているのに驚いた。正統派の作家なのだ。次に、第二章 親しい人間の死、を読んだ。この章では、ヨットレースの経験を一緒に過ごした仲間の死のことを語っていた。慎太郎さんの父親は現役のサラリーマンで51歳で亡くなった。石原裕次郎さんは52歳で亡くなったんだという。この章を読んでいると、「親ガチャ」のあたりハズレのことを思った。なんのかのと言っても、石原兄弟は豊かなサラリーマンの家庭に生まれたのだった。西村賢太さんは、文学の書きっぷりにおいては石原慎太郎を評価していたらしい。「親ガチャ」の点では大きな違いだ。
 上記の本と別に、芦原伸君の『へるん先生の汽車旅行ー小泉八雲旅に暮らす』を読んでいる。この本も、伸くんの生まれ育った豊かさの経験に培われてるものと知った。さらに同時に読んでいる、小島信夫の『黄金の女達』に描かれる小泉八雲とに比べると捉えかたに物足りなさを感じる。伸くんの本は、小泉八雲ではなくて、ハーンの旅を追いかける芦原伸くんの紀行文(旅の記録)なのだ。
 さて、石原の本に戻ろう。
(更新予定)