TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

妻に励まされ生きる の記事(朝日新聞朝刊)を読んで思うこと

 「男のひといき」という投稿コラムがあるらしい。この欄の、2022年3月13日に、千葉幸雄さんの投稿が載っていた。

 この投稿の要旨はこうだ。
〈脳内出血の影響で左半身まひの障害が残った男性から、妻に励まされることで救われたいという投稿があった。病に倒れ、一時は絶望的になたものの、「妻に褒められる事で力が沸いた」と逝いていた。〉

 千葉幸雄さん(73歳)は、音響機器の商社を60歳で退職した後に、栃木県那須町に埼玉県から、2009年に移り住んだ。別荘地の1戸建てを買って、畑を借りて畑仕事で野菜など作っていた。幸雄さんは、北海道、妻の静子さんは秋田県の出身だという。ところが、11年後の2020年、外出先の駐車場で脳出血で動けなくなった。意識が戻ったのは2ヶ月ごとのことだ。左半身の機能が失われた。トイレへの移動などできなくなってしまった。そんな幸雄さんを奥さんの静子さんが手紙で励ました。コロナ禍のせいで面会すら制限されていた。夫妻の意思疎通の手段が手紙だった。ある日の手紙に、静子さんが自分が詠んだ川柳を認めた。

 「寿命」改め「受命」と書いて ヨーイドン

 幸雄さんは「読んだ瞬間、目が覚めたような気がした。

 ここまで、新聞の記事を、引用しなが読んできて、わたしも目が覚める思いがした。
 「俺のこれまでの病気なんて大したことないな。C型ウイルス肝炎で23年ほど病と同居したが、その間に、わたしは仕事もして合気の稽古もして、外国に旅すらしてきた」
 これは、ほとんど健康な人とあまり変わりはないではないか。贅沢を言うなと言われてしまいそうだ。

 さて、幸雄さんは妻の静子さんに、手紙を書いた。

 「シズコ、今回は本当にありがとう。この恩は必ず返すつもりだよ。」

 幸雄さんは、静子さんの励ましに支えられた。人間はほめられることで、気分が良くなるだけでなく、すくわれることもあることがわかった。

 静子さんもいう。「夫が倒れたのは不運だったが不幸じゃない。大切な人を支えているという実感があり、私の生きがいにもなっています」前を向く。

 こういう夫婦の在り方もあるんだね。井上道夫さんが書いた記事だ。

 実は、私の妻は、2015年に、小脳出血で倒れた。爾来、7年が経過した。私なりに支えて来たつもりだが、何もしてくれなかったと責められている。その間、私も肝炎の治療をしていた。それとても、件の記事の千葉さんに比べると大したことないと感じた。