TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『古武術介護』とマッチョな介護士ー人手不足の救世主

  介護の仕事って本当に重労働だと思う。私の父も1年近く自宅で寝たきりになっていた。脳梗塞で数カ月入院していて、自宅に帰って母が6~7カ月位ひとりで介護していた。褥瘡が出来ていた。老いた母にどうやって着替えなんかやるのと聞いた。シーツを変える時には、片方を挟み込んで反対側から引っ張ってクルっと丸めて取り出して、さらに反対側に新しいシーツを敷いて、反対の動作で交換するのだと言っていた。それでも、数カ月たつとどうしても褥瘡ができてしまい、最後はたぶん辛い状況だったのだと思う。二男のわたしは家をでていて、兄と兄嫁に十分な介護をしてくれと言える立場にもなかった。70歳を三週間後に控えた12月に父は亡くなった。母は同学年だが、4月8日生まれで10カ月ほど父より年長だったので70歳だった。70歳をで父を見送り、10年は1人で生きて、81歳の6月で一人でなくなった。孤独死であった。兄の家族と同居していたが、別棟に一人で住んでいたので夜中に心臓の病で一人で亡くなっていたのだった。寝たきりとなり、兄家族の介護をうけることなく、誰の世話にもならずに一人で旅立っていった。晩年の10年近くはいまでいうと認知症が進んで、私が故郷の家を訪問してもうれしそうな笑顔をみせなかった。多分、息子の私を認識していなかったのだろう。このような経緯で親と別れたので、私は自分が老いた時に子どもや妻や他の誰かれもの世話になりといという希望も期待もない。死ぬ直前まで這ってでも生きねばならない。

 さて、「マッチョな介護士―人手不足の救世主」という興味深い記事が朝日新聞夕刊(2022年6月25日)にの載っていた。介護と言えば、『古武術介護—実践編』(岡田慎一郎著、医学書院)にことを思い出した。2009年に出た本だ。この後、改定版がでていると思う。2009年頃には、このての本は画期的なものだった。岡田慎一郎さんは、多分、理学療法士で介護の草分けだろう。件の、新聞記事は、岡田さんの本から現在の到達点だろう。記事から、概要を紹介しておきたい。

<筋骨隆々の「マッチョ」を積極的に採用したら、4年で従業員が5倍にー。介護業界が悩む人手不足を、そんな型破りな方法で解決した会社がある。自身も逆三角体形の社長は言う。マッチョが介護業界を救う、かもしれません。>

 愛知県一宮市の障害者シェアハウス「THE C OK UCHO」というのだと言う。このシェアハウスを含め、訪問介護や障害者グループホームなどの19事業を手掛ける「ビジョナリー」(名古屋市)の丹羽悠介社長(37歳)が経営している。 ここでは、マッチョな介護者が働いている。よいところ着眼したものだと確信する。介護の現場で、体力のある若者に働きの場所がある。この業界の新しいながれに注目しておきたい。