「父が若年性認知症 進学の苦労ーお金の心配やりかいされぬつらさ」という見出しの記事を読んだ。記憶と記録と自戒のために概要を書いておきたい。
<「間違ったことは許さない厳しさと優しさを併せもつ父だったが、発症後は急に怒ることが増えた。・・・・認知症によるものだとわかってはいても、父がなぜ感情的になるのか受けとめきれず、苦しかった」という。>
東京都の通信制の大学に通う大橋尚也さん(26歳)は、高校に入る前に父親が、若年性認知症で仕事を止めてしまった。アルバイトをしながら親の世話をしてきた。子どもの尚也さんの苦しみもさるこながら、50歳前後で認知症になってしまった当事者の父親の苦しみは如何ばかりか。あるいは、苦しみもわからなくなってしまったのか。
「父は少しずつ症状が進み、言葉が出づらく、食事やトイレなどで介助が必要になった。」
そして、介護サービスを利用しても自宅で暮らすことが厳しくなり、精神科病院に入院した。そして、さいごには癌も併発してなくなった。
家族の世話をする18歳未満のヤングケアラーについて、国が支援策を今月まとめたんだと言う。どんな支援策をまとめたんだろう。注目していきたい。
これまで、若年性の認知症はきちんと把握できていなかったのだろう。これまでは、「バカになってしまった」とか言われ、社会からはじき出されるか精神病院に隔離されてきたのだろう。
(2021年5月26日、朝日新聞朝刊、畑山敦子さんの記事から)