タイトルの「見るなの禁止」を超えて、はこれも『夕鶴』のことだろうか?
1 矛盾をつきたい
冒頭の一文はこうだ。
「フロイトの技法論の論文をよんでから、その治療記録を見るなら、彼がこうあるべしとして示した態度を実際には徹底していないことが目につくようになる。」
この章で言っていることは、理論と実際とはちがうことを多くの分析者がやっているということの説明だ。
2 精神分析が教える矛盾
3 私の矛盾ー浦島と亀
「・・・こうして、この世に半分出演しながら表と裏の間にある<私>は、醒めた状態で事態を観察し記述する「参加しながらの観察」が上手にできるようになり、これが私の、兎をやりながらも亀をやって、その矛盾を生きるということなのだ。」
ようするに、裸の動物として生まれた赤ちゃんが大人になるということは、まさに「尻ぬぐい」ができるようになり、兎と亀の矛盾を生きるということなんだ、ということか。
4 自己矛盾を生きる―「起承」の展開
5 「転」の段階
6 恥を知るということ
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少しわかってきた。