TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「幾春かけて老いゆかんー歌人馬場あき子の日々」(映画)にチケットが売り切れちゃった

 「幾春かけて老いゆかんー歌人馬場あき子の日々」(映画)を見るために、朝9時15分過ぎに車で出かけた。映画は10時からで上映後に馬場さん本人が来られて「トーク」があるというものだった。ご存知、馬場あき子さんは朝日歌壇の撰者の一人で川崎市麻生区片平に在住である。映画は7月15日~8月4日までアルテリオ映像館で上映している。同じ見るなら馬場さんのお声も聴きたいと出かけた。ところがである、見通しが甘かった。9時40分に着いたのに111席のチケットが完売していてみることができなかった。馬場さん、さすが人気があるのだ。映像館の外の階段にはチケットを入手したと思しきオバサンたちがたむろしていた。10時前とはいえ夏日の炎天下である。仕方がないので取って返して帰宅した。
 馬場さんは、ご主人ともども歌人である。なんとかいう歌人のご主人は数年前にお亡くなりになった。93歳になるとう馬場さんは意気軒昂でお元気で、いまも歌を作り朝日歌壇の撰者をしている。おなじ選者で今では皇室の歌の指導者になっている歌人永田和宏さんのことを「ぼうや」扱いしているらしい。その旨の歌を永田さんが作っていたのを読んだことがある。さもありなん、歌の世界の大御所でゴッド・マザーのような雰囲気すらあると私には思える。
 さて、映画は次の機会にして映画のことをパンフレットから紹介しておきたい。

 <教員生活のかたわら、歌人として活躍し、同時に能楽喜多流宗家に入門。短歌と能の世界で創作と評論を続け、2019年に文化功労者に選ばれた。映画は、93歳の馬場さんの一年間をおいかけたドキュメンタリーである。老いてもエネルギッシュで率直な知性とその半生が描かれる。>
 監督は田代裕さんで國村準さんが語り。
 馬場あき子さんの、全歌集が最近に出たと思う。朝日新聞でも紹介されていた。メモしなかったので、どこからでたのかわからない。調べた。

『馬場あき子全歌集』(角川文化振興財団、2021年、9000円)
 <さくら花幾春かけて老いゆかん身に水流の音ひびくなり>
 こういう歌があるんだ。
『寂しさが歌の源だから—穂村弘が聞く馬場あき子の波瀾万丈』
 こういう本もあるんだ。馬場あき子さんて大御所過ぎて朝日歌壇の選評は嫌いであったが、上記の本は読んでみたい。やはり本ものの歌人のように思えてきた。