TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 ジェーン・グドールさんのこと~「生物も全てに役割 人も自然の一部 覚えておかねば」のインタビュー記事 ~ 人間は自然の一部なんです

 猛暑日が続いている。三カ月振りの歯科健診に行った。9時30分の予約だったので同伴者のYさんと車で出かけた。

 「歯は目よりもものを言い?」
 私の標語である。歯が痛くてものが食べられなければものも言いたくなくなるのである。「歯を大事にしたい。」76歳にして36本の歯が一本も欠けることなく上下に揃っている。栄養不足でたんぱく質もとってこなかった私の歯がなぜここまで頑張ってくれたのか驚きと共に感謝しかない。19歳の夏には空手の稽古で前歯がめり込んでしまった。「抜かないと咬み合わせができな」と歯科医師に言われた。「なんとか残せませんか?」申し出た。「少し削って自然に戻るかもしれないので様子を見ましょう」ということになった。あら不思議、1週間~10日たってめり込んだ私の歯はもとの歯ぐきの元に戻ってきてくれた。爾来、56年その歯はまだ機能してくれている。この歯を大事にして食って飲んで生き切って行こう。

 ということで歯科医院にいるときに先週、ジェーン・グドールさんが新聞にでていたことを思い出した。いまから40年くらい前に来日したグドールさんに私は直接おめにかかったことがある。このことは<私の「医人」たちの肖像>シリーズで鎮目和夫さんと小林登さんンとの鼎談として紹介している。
 さて、朝日新聞朝刊(2023年8月3日)の「オピニオン&フォーラム」欄にインタビュー「エコグリーフの若者へ」という記事が載っていた。朝日新聞編集委員の石井徹さんが聞き手となったインタビュー記事だ。概要を記憶と記録のためにまとめておきたい。
 「気候危機恐れる今 できることはある 世界は変えられる」
 上のような見出しなので記事は前向きだ。

 <気候変動、新型コロナ、ウクライナ戦争・・・。相次ぐ危機を前に最も賢いはずの人間がたじろぎ、世界の若者が未来に希望を失っている。日本でも顕著だ。だが、霊長類研究から人と動物の境界のあいまいさを指摘し、自然と人間の危機に警鐘を鳴らしてきたジェーン・グドールさんは90歳を前に希望の大切さを語りかける。>

 上記が記事のリードの文章だ。グドールさん、89歳で健在であったのが嬉しい。30数年まえに一緒にお会いした鎮目和夫さん、小林登さんも共に今はもういない。

(今回の記事を少し引用しながら纏めて置く)

 ―― 1960年、26歳で単身タンザニア・ゴンべの森に入り、チンパンジーの0生態観察で数々の発見をした。

 「『お金もない、大学も出ていない女の子が、どうやって』(アフリカに行けるの)と。でも。母だけは『あきらめなければ絶対チャンスが来る』と励ましてくれたんd4す。」  

 この辺りのことは、私たちのインタビューで話してもらったのと全く同じですね、当然ながら。希望を失わない、母親の力がすごいと思う。
 「(ゴンベに行って)人類学者のルイス・リーキー博士に出会い、チンパンジーの研究に誘ってもらったことで道が開けました。」

 アフリカのゴンべの森での「夢のような日々」は、1986年に変わりました。
「森が破壊されてチンパンジーの個体数が急減していることで、その周辺に暮らす人々が直面する問題をしったからです。」

 私が、ジェーン・グドールさんにお目にかかったのは、この直後の1990年年代の初めだったと思う。「50代からは主に、環境や貧困、地域のために活動してきました。」

 ―― 世界を回っていて気になることがあるそうですね。(インタビュアー)

  「希望を失った若者たちに大勢に会います。若者たちは怒っていて、落ち込んでいる。そして無関心です。『エコグリーフ』、つまり壊れていく地球環境に不安を抱えています。
 「1991年にタンザニアで、若者による環境教育プログラム『ルーツ・アンド・シュー―ツ』が始まりました。」

 『根っこ』と『新芽』という意味なんだそうだ。いまでは世界で4900以上のグループが自然保護や地域課題に取り組んでいる。

 ジェーン・グドールさんは、今回、『ルーツ・アンド・シュー―ツ』の活動のあと押しのために来日したんだという、6年振りに。

 グドールさんは「一人ひとりの行動が、地域や世界に違いを生む。毎日何をするかを自分で決めることで、インパクト」を与えることができる。」という。グドールさんは、希望(を持ち続けること)は、類人猿から進化した人間が手にした究極の善だと答える。

 グドールさんはロシアによるウクライナ侵攻、環境破壊の現状を見据えながらも更に言う。

 「この地球で生き続けるためには、いますぐ行動を起こさなければなりません。私たちは地球の自然に依存していて、自然がなければ生きられない。覚えておくべきことは、私たちは自然の一部であるということです。」