TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 興味を持って読んだ医学界新聞連載「逆輸出された漢字医学用語 第6回 麻酔」に触発されて書く

 この連載「逆輸出された漢字医学用語」は亀田メディカルセンター神経内科部長・福武敏夫さんの連載だ。今回は第6回目なのだが、いままで真面目に読んでこなかった。どんな用語を取り上げていたのかバックナンバーで調べてみたい。それにしても、脳神経内科のドクターは実にユニークな頭のよい多彩な方がおられる。岩田誠先生(元東京女子医大)、河村満先生(昭和医大)を想い起す。福武先生のお名前もよく聞いていた。亀田病院に行く前には、東京医科歯科大学におられたのではなかったか?後で経歴を調べてみたい。ネットでみたら、「東京大学理学部数学科中退。医学系予備校講師をを経て、1981年3月に千葉大学医学部卒業して医師へ。『神経症状の診かた・考えかた General  neurology のすすめ』と本を医学書院からだしている。第3版が2023年に出ているから、よく売れている名著なんだろう。こんど、東大に行ってときに書店で見てみたい。
 ということで、今回の第6回「麻酔」から引用して紹介しておきたい。

 <2,007年にボストンで開催されたAmerican Academy of Neurology の年次大会に参加した時に、ボストン美術館を堪能した他に、神経学の三大聖地の一つMGH(Massacyusetts General Hospital) を訪れた(他の聖地はパリのサルペトリエール病院とロンドンのQueen Square)。New England Journal of Medicineの症例カンファレンスの挿絵で有名な建物の最上階の講堂に上ると、そこが1846年に世界で最初の麻酔と言われるエーテル麻酔の公開実験が行われた場所で有る。>
MGHの公開麻酔のことは、随分前に向井紀二先生に聞いたことがあるような気がする。ところが世界で最初は日本にあったんだという。
 <しかし、世界で最初に成功した全身麻酔は1804年の華岡青洲による通仙散(麻沸散)を用いた乳癌手術で行われた。>
 有吉佐和子の『華岡青洲の妻』(新潮社、1970)も読んでいない。華岡青洲のことは吉村昭も書いていたんではないか?
 <では、一体「麻酔」がanesthesia( an+esthesia=無くす+感覚)の訳語になったのは何時で誰によるのか。中国三国時代の華陀による麻沸散を用いた開腹術は有名であるが、・・・・・・その当時に「麻酔」の語は見当たらない。・・・・・・しかし、同年(1983)の日本医史学雑誌の松木明知による「『麻酔』の医史学的研究」(1983:29(2)(3))によれば、1850年の」杉田成卿による翻訳本『済生備考』に「麻酔」の語が見え、これが最も古い文献とされている。・・・・・・・『日本国語大辞典』によれば、中国に初出した同年(1919年)に、有島武郎の『或る女』という小説の中に「麻酔中に私の云ふうわ言でも聞いておいえ」という記載がある。>

 福武先生は博学で連載は面白そうだね。調べたら、第1回が「糖尿病」なんだという。遡って読んでみたいので記録した。

 さて、恒例の気になる本を書いておきたい。

(1)『エビデンスからせまる肝のMRIー撮像から診断まで』(編集:本杉宇太郎、著:舟山 慧・佐野勝廣・森阪裕之・市川新太郎、メディカル・サイエンス、8470円)
 この本を読んでみたい。私の肝臓の線維かはMRIでどう変化しているんだろうか?

(2)『ニューロ 新しい脳科学と心のマネジメント』(ローズ、アビ=ラシェド著、檜垣立哉監訳、5720円)

 <コメント>
 本日は、同伴者Yさんのパソコン講座への送っていった。講座のあいだに、待合で『口訳古事記』を読み終えた。それから、佐藤優さんの「プーチン野望」ほかも拾い読みしてから返却した。その経緯で,『物語ウクライナの歴史』(黒川祐次、中公新書)に関心を持った。読んでみたい。どうも、ウクライナのゼレンスキーさんのことが気になる。ロシアとウクライナの戦争は、実はアメリカ(NATOといってもいいんだが)とロシアの戦争になっているんだ。この戦争はどうなるんだろう。最近は、イスラエルハマスのほうの戦争が大きく報道されているが・・・。とにもかくにも、人類の歴は戦争ばかりなんだ。「ハザール」も「古事記」も殺し合いの物語なんである。