朝から雨であった。雪に変わるかもしれないとの予報であったが小雨で済んだ。雨の中を早昼食を済ませて麻生中学での稽古に赴いた。新百合ヶ丘駅から15分を歩くと汗が出てきた。暖房設備のない武道場は冷え切っていて1時間半の稽古の後も身体が暖かくはなってこなかった。本日は両手取りの各種の技の稽古をした。
帰宅して一休みしてから朝日俳壇を読んだ。
<お元日能登の地震に暮れにけり(伊丹市 保理江順子)>⇒高山れおな撰:
令和6年の元旦はまさに能登の地震で開けた。その翌日には能登へ物資を運ぶために出発しようとしていた海上保安庁の飛行機が日航機と衝突して5名の方が亡くなった。大変な年明けである。それなのに昨日はまだ泥酔事件を起こしてしまった。酒に飲まれてしまった。「人酒を飲む。酒人を飲む。酒酒を飲む」。恥ずかしい行いであった。
<地震(ない)・津波・空港惨事・まだ二日(東大和市 板坂壽一)>⇒小林貴子撰:
大変な新年だった。
<雪は嫌なのに初雪待つ不思議(金沢市 飯野日々子)>⇒小林貴子撰:
この俳句はよくわかる。本日は朝から雨であったが雪に変わるかもしれないとの予報あり。雪や嫌と思いながら初雪は新鮮に思う。
さて、次に歌壇を読む。
<図書館で働く人も七割が非正規と聞く本が泣いてる(菊池市 神谷紀美子)>⇒佐佐木幸綱撰: 神谷さんの歌の通りだね。
<図書館船の就航を待つ瀬戸内に浮かぶ小さな島々の子ら(観音寺市 篠原俊則)>⇒高野公彦撰:
篠原さん、こういう素直な歌も詠むのだね。
<エサ用のメダカは一ぴき十五円食べられる日を知らずに泳ぐ(奈良市 山添聡介)>⇒永田和宏撰:
山添君、ほんとうに上手い歌人だね。
<小鳥にも師走はありて五十雀(ごじゅうから)せわしく樹皮に木の実を隠す(石川県 瀧上裕幸)>⇒馬場あき子撰:
ここまできて、この歌はというのを見つけた。
<理由なく辞めたわけじゃないあの時代パワハラとう語がなかっただけだ(東京都 上田結香)>⇒永田和宏撰:
上田さんの歌はまったくそうだねと思う。パワハラもモラハラという言葉もなかったが実態はあったんだね。長い間耐えに耐えてきた。
今日の気になる本を見つけた。
(1)『老いの失敗学 80歳からの人生をそれなりに楽しむ (畑村洋太郎、朝日新書、924円)
著者は、「失敗学」提唱者なんだって。東大名誉教授なんだが、何が専門?
<進んで杖を持つ。話を敢えて聞かない、努力は最小に。83歳「失敗学」の大家は、だからとても元気。加齢から豊かな学びを引き出す稀有な一冊」なんだって。
(2)『老後をやめる』(小林弘幸、朝日新書、924円)
<睡眠、食事より「動くこと」が大事。自律神経の名医が考案した「定年」を吹き飛ばす108の提案。」なんだって。
(3)『ブツダに学ぶ 老いと死』(山折哲雄、朝日新書、869円)