TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

世相歌のキーワードは「一定の理解」? ~朝日歌壇・俳壇を今日も読む ~ 「一生は片道切符秋の蝉」が一押し

 昨日は合気道の土曜日稽古の日であった。「肩取り面打ち」からの各種の技の稽古をした。本日も、「下実上虚」の文言を心中で唱えながら稽古をした。その前に、一級と初段の審査があった。O兄弟の兄と弟が各々初段と一級の昇段昇級審査を受けた。文句なしに合格した。十代のうちに合気道に出会えた彼らは合気道と共に成長して行くであろう。支える事務局としてもうれしい限りだ。

 さて、一夜明けて、今週も朝日俳壇と、朝日歌壇を読む。安中の鬼形君の歌がまた選ばれていた。

<誰がどう理解したやら「一定の理解」で処理する海洋放出(安中市 鬼形輝雄)>⇒馬場あき子撰:
同じく馬場さんが、こういう歌も選んでいた。
<輸入せぬ魚を中国漁船団日本近海に来ては獲りけり(東京都 岡純)>

 福島の原発事故の処理水を海に流す決定は、格好の「世相歌」のテーマなんだろうと思う。中国が日本からの魚輸入を停止したので、上海ほかの中国で寿司屋さんがネタ不足で困っているとテレビ番組で報道していた。「一定の理解」はともかく、原発汚染水のトリチウムを薄めて海に流していくしか方法はないのだ。プラスチックゴミだって同じだろう。文明の利器が地球を汚してきたのだ。人類の進歩というのは実は人類の終焉んに向かっているのかもしれない。

<職人の細工のごとく白壁に熊蝉鳴けりさざなみの午後(新居浜市 紺屋四郎)>⇒永田和宏撰:
 こういう歌は「叙景歌」っていうんだろうか?好きな手法だ。

<台所五十年間休みなく生きて動いて考えた場所(飯塚市 春 春代)>⇒高野公彦撰:
 こういう庶民の自己肯定の歌って最高にいいね。

<「一定」とは何を指すらむ「一定の理解を得た」と流す処理水(長井市 大竹紀美恵)>⇒佐佐木幸綱永田和宏共撰:
 「一定の理解」が、今週の社会詠のキーワードなんだと知った。

 今週も、奈良の山添さん母子、富山の松田さん姉妹の歌が良かったね。

<満月も虹もきれいな朝焼けも母は家族を呼んで眺める(富山市 松田梨子)>⇒佐佐木幸綱、高野公彦共撰:

<串本の海中公園海ガメの0赤ちゃんだっこした夏休み(奈良市 山添聡介)>⇒佐佐木幸綱永田和宏、馬場あき子共撰:
 聡介君は、小学生なのに、だからこなに素直に読めるのかな?一緒に水族館に行かれたお母さんの歌も入選していた。

<夏休みの南の海の水槽にカメラ目線のクマノミ一匹(奈良市 山添聖子)>⇒永田和宏撰:
 「クマノミ」ってどういう動物?

 次に、俳壇を読む。

一生は片道切符秋の蝉(神戸市 岸下庄二)>大串章撰:
 この俳句ってよくわかる。蝉じゃなくて、人間もいつも片道だよね。