昨日、『老後をやめる』(小林弘幸、朝日新書、924円)の広告で以下のことを知った。
<睡眠、食事より「動くこと」が大事>というのだった。
そこで、本日も夕刻16時50分ころから急いでよこやまの道、見返り峠と歩いてきた。戻って木刀振りの110回を励行した。暫くして身体がこなれてきた。小林さんの言っていることは真実だと思う。身体を動かすこと、つまり消費することで「食事は美味しくなるし」、身体の疲れは「睡眠を求めて来るので眠りは深くなるのであろう」と思う。
さて、今年から読売新聞を取り始めた。毎週月曜日に「読売歌壇」が載っているのを知った。
<壊れゆく脳持つ母は突然に仁王のような顔で怒りぬ(西東京市 佐々木節子)>⇒小池光撰:
「これは悲しい。突然、激情に駆られて怒り出す。その理由がわからない。わたしの母もそうであった。怒るうちはまだ元気だたっと思う日が来る。それを待つしかない。」と小池さんがコメントしている。これって「認知症」を罹患したひとのことを言っている。「怒るうちはまだ元気だった」というコメントはいただけない。
<子に戻りつつある父を子のいない我が必死で探すデパ地下(大阪市 鷹取真子)>⇒栗木京子撰:
この歌も認知症の始まった父親を歌っている。
<いつぞやはお世話になりと言われてもそのいつぞやは一体いつぞや(守口市 小杉なんぎん)>⇒俵万智撰:
これって言葉遊びの歌だね。
<スーパーのレジに列なす老夫婦に労り合える歳月が見ゆ(ふじみ野市 小林久枝)>⇒黒瀬 撰:
「こういう光景をみたことがない。スーパーに並ぶ老夫婦は労り合うのではなくて異文化交流のためか喧嘩している風景がおおいのだが・・・。
<コメント>
読売歌壇の選者は小池光さん、栗木京子さん、俵万智さん、黒瀬(王ヘンに可、サンズイに門構えの中に東)さんの四人だ。小池さん、俵さんのお二人の名前は存じているが、栗木さんと黒瀬さんは知らない。若手の歌人だろうか? 特徴的なのは読売には戦争の歌(ガザ、ウクライナ)が一つも載っていないことだ。
気になる本は読売の広告より。
(1)『岳真也 紫式部の言い分』(ワニブックス、990円)
「平安時代のベストセラー作家のリアルな日常と本音」とある。岳さん、「言い分」シリーズで売れるかな?『吉良の言い分』も読んでみたい。