令和5年の「三歩会」忘年会は長坂のグリーンヒル八ヶ岳に一泊した。参加者はNさんを除いた6人であった。JR中央線の高尾駅に9時30分に集合した。9時58分の中央線の小淵沢行きに乗って長坂駅には12時28分についた。直ぐに迎えのバスにのり12時35分にはグリーンヒル八ヶ岳に到着した。
(詳細は後日記す)
さて、本日は12月最初の日曜日なので恒例の朝日歌壇、朝日俳壇を読む。
<二人して烏瓜の花を見にゆこう君が僕を忘れてしまうその前に(東村山市 内海 亨)>⇒永田和宏撰:この歌はどういう状況なのだろう? と考えた。奥さんが認知症になりかかっているんではないか?と気が付いた。撰者の永田さんのコメントにこうある。内海さん「君が僕を忘れてしまうその前に」が悲しい。同じ事情を抱える方も多いだろうが、切ない歌だ。永田さんのコメントを読むと私の感想もあったているんだと知った。
<品薄のどんぐり求め買い出しに行ったつもりの母親の熊(明石市 浅野信子)>⇒永田和宏、高野公彦共撰:この歌は、最近の「熊民家近くに出没多し」のことを詠ったものだ。
<山羊の乳ふくらみ草の色の目に泪をためて寄りてくるなり(市川市 吉住威典)>⇒馬場あき子撰:この歌はどういう状況を詠んでいるのだろうか?馬場さんはコメントしていない。私は子どもの頃に山羊を飼育していたことがある。その経験からすると、雌の山羊が成長して大人の山羊になり子どもを産みたい(つまり発情期)に近づいてきたのを「草の色の目に泪をためて」と詠んでいるのではないかと推測した。違うだろうか?
<『はだしのゲン』全十巻を借りてゆく高校生あり久しぶりなり(神奈川県 神保和子)>⇒佐佐木幸綱撰:『はだしのゲン』は家の本棚にもある。この本が最近はとかください蔑ろにされいるようだ。
<囚人が徴兵されて房の空き増える戦時下ロシアの刑務所(横浜市 竹中庸之助)>⇒高野公彦撰: この歌の事実を作者はどこで知ったのか?新聞にもでいるのかな?悲しい現実ではないかと思う。それを短歌にする作者も選ぶ撰者もなん何なの?
やはり世相が暗いと歌が暗くなるように感ずる。
<さつまいもほりコンテスト一等のどんぐりの金メダルもらうあ(奈良市 山添聡介)>⇒高野公彦、馬場あき子共撰: 山添君の歌は素直でいいんだけど・・・。
次に、俳壇を読む。
<秋風に羽ある種となりにけり(東京都 佐藤正夫)>
<枯るるもの青空にあり山の寺(川崎市 小関 新)>⇒ 長谷川櫂撰: 長谷川さんの選んだ二句を引いた。
俳句は人生を乾いたままで切り取ることにあるのかな。
<分からないことが楽しい秋深し(成田市 かろうゆみ)>⇒小林貴子、高山れおな共撰:この俳句はどういうことか? 達観かな?
<祈ること人はいつ知る七五三(東京都 中村孝哲)>⇒大串章撰: 良い句だね。
最後に、今日の気になる本。
(1)『じい散歩 妻の反乱』(藤野千夜、双葉社,1870円)
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