TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 『生き方―人間として一番大切なこと』(稲盛和夫、サンマーク出版、2004年、1700円)を借りてきた ~生きる目的は「魂」を磨くこと

 一昨日(2024年2月10日)から泊まりに来ていた孫のRちゃんをはるひ野駅に送り届けてきた。Rちゃんは小学校6年生なのでまだ12歳である。それなのにもう生きることに苦しみを感じている。ただひたすら美味しいと思うものをたくさん食べさせて学ぶことに勤しむことを励まして協力を惜しまないのが、祖父母の立ち位置である。4月からの中学生活に向けて本日もう通学鞄をネットで注文した。私自身が小学校に入学するときはランドセルは兄のお古だった。中学に入学するときもお古だった。高校に入学した時も自転車も鞄もお古であった。お古を利用することに何ら抵抗感はなかった。自分が貧しい家に産まれ育っていることに気が付きもしないし、よしんば気が付いていても平気であった。時代の風潮と言うかそれが戦後の群馬のド田舎の生き様であったのだ。
 さて、今回も稲盛和夫さんの本を稲城図書館の返却棚から借りてきてしまった。生きることに対して稲盛さんの本に励まされることを知っている。稲盛さんは1932年1月21日生まれ、2022年8月24日に亡くなった。90歳と7カ月と3日生きたことになる。経営者としても人間としても一級の人であったと思う。私なぞは比べるべくもないが理想として羨望する生き方のであると、密かに私淑するものがある。

<・・・「この世へ何をしにきたのか」と問われたら、私は迷いもてらいもなく、生まれたときよりも少しでもましな人間になる、すなわちわずかなりとも美しく崇高な魂をもって死んでいくためです。>

<魂というものは、「生き方」次第で磨かれもすれば曇りもするものです。この人生をどう生きていくかによって、私たちは心気高くもなれば卑しくも成るのです。>

<それでは、人格を練り、魂を磨くには具体的にどうすればいいのでしょうか。山にこもったり、滝にうたれたりなどの何か特別な修行が必要なのでしょうか。そんなことはありません。むしろ、この俗なる世界で日々懸命に働くことが何よりも大事なのです。>

<人生は心に描いたとおりになる。強く思ったことが現象となって現れてくるーーまずはこの「宇宙の法則」をしっかりと心に刻みつけて欲しいんです。>

<人間として正しい生き方、あるべき姿を追求することは、もはや私たちの個人的な問題ではありません。人類を正しい方向に導き、地球を破滅かへの道から救い出すためにも、一人ひとりが自分の「生き方」を今一度見直してみる必要があるのです。>

 稲盛さんの本の「プロローグ」から、気にいった文章(それはアフォリズムとも言える)を抜き出してみた。稲盛さんは本書を今から20年前に72歳の時に書いている。その時から20年後の2024年に77歳の爺さんの私が読んで感銘をうけている。

続く