幼い日に、「いちにさんしご」と数を声を出して数えるのが楽しくってしかたなかった。「数」って何だろう。いきることが楽しくってしかたなかった。貧しいとかそういうのには気がつかなかった。
合気道の日曜日稽古からもどって恒例の朝日俳壇を読んだ。
<おさなごの瞳に泳ぐこいのぼり(茨木市 瀬川幸子)>⇒大串章撰;
次に、歌壇を読む。
<オートバイもうやめなさい妻のいふ月光仮面老いて従ふ(加東市 藤原明)>⇒佐佐木幸綱、馬場あき子共撰;
<夜はとても絶望的に長かった勤務後の酒席が義務だったころ(東京都 上田結香)>⇒高野公彦、永田和宏共撰;
<ただ海を見ているだけの私をチョット離れて見ている私(岡山県 小林和恵)>⇒永田和宏撰;
<参道の馬酔木の花をすり抜けて鹿は連れだち陽だまりに行く(奈良市 宮田昌子)>⇒馬場あき子撰;
自分では詠めないのだが、最近は魂の叫びのような歌が少ないと思う。